episode,83 ページ36
浴室から出て、ソファに座る。
入れ替わるように零が浴室に向かった。
何をしていたんだ?
キッチンを見てみると、溜まっていたはずの洗い物が消えていた。
後でお礼を言わないと、と思いながら風呂上がりに一杯飲む。
そういえば今日は朝早かったし、ちょっと眠い。
お酒をテーブルに置き、ソファでひと眠りすることにした。
気が付くとそこは四方八方炎に囲まれていた。
家の中・・・?
唯一の脱出口は窓と見た。
もちろん私は窓から出ようとするが、何かが引っかかり飛び降りる気にはなれない。
妙な胸騒ぎ。
なんだろう、この感じは。
炎の中をもう一度見てみると、薄っすらと人影が見えた。
「後から行くからお前は早く行け!!」
この声は零だ。
彼なら大丈夫と信じたいけど。
私が彼の場所に行こうとした瞬間、建物が崩れ落ちた。
「っ!?」
目を開き、辺りを見回す。
よかった、自分の部屋だ。
「なんなの、あの夢・・・まさかの予知夢?」
これが現実に起きたら大変だ。
「おい、A−!タオル適当に使うぞ!」
浴室から彼の声が聞こえる。
あまり大声を出したくないので、浴室近くに行き「いいよー」と伝える。
「あと服もどうすれば・・・・」
「ん?」
浴室からすぐに出てくると思わずに固まってしまった。
腰にタオルを巻いているのが唯一の救い。
男の人の裸姿なんて初めて見るから、顔が真っ赤になっているというのが分かる。
「ふ、服は適当に使って・・・」
「下着は今着てたのにするけど、それ以外は」
「し、知らないっ!だったらそのまま寝れば?」
目線も合わせずに、リビングに向かう。
腹筋割れてたな。それにちょっと色っぽいし。
「ダメダメ、これじゃあ私が変態みたい!!」
ソファに寝そべり、とりあえず寝たふりをしといた。
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rekuiemu(プロフ) - 悠さん» コメントありがとうございます!これからも応援して下さると嬉しいです!! (2018年6月10日 10時) (レス) id: 1957aa9c34 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - すごい面白いですね!これからも頑張ってください! (2018年6月3日 0時) (レス) id: 3f15d9f557 (このIDを非表示/違反報告)
rekuiemu(プロフ) - 明里香さん» コメントありがとうございます!見つけて下さりありがとうございます!申し訳ありません。不甲斐ない作者ですがこれからも応援して下さると嬉しいです。 (2018年5月10日 22時) (レス) id: 1957aa9c34 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「もっ遠く」ではなく、「もっと遠く」です。 (2018年5月10日 8時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rekuiemu | 作成日時:2018年5月4日 22時