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episode,80 ページ33

ベルモットが言った人物はやはり公安の保護対象だった。
とりあえず、私の部下に連絡をしてソイツに血のり付きの防弾ジャケットでも着せろと伝えた。
そして殺しの当日。
その対象がよく行くというBarに向かおうとするが。


「別に一人で行けるんだけど」


「心配なので」


心配だという理由で、Bar近くまで送ってくれた零。
助手席のシートベルトを外す。


「お前は私の保護者か」


「いえ、彼氏です」


「そうでしたねー」


降りようとドアに手をかけると、肩を掴まれた。


「無茶だけはしないで下さい」


「アナタには言われたくない」


私は彼の方を向き、頬にキスする。


「いってきまーす」


私はそう言って車から降りた。
Barに行く途中に部下が乗っている車が見えた。
ここら辺にたくさん車が止まっているけど、全て公安関連かな?
そう考えつつBarに入る。
カウンター席に座っていたターゲットの近くに座る。
ターゲットはかなり酔っている。


「お兄さん、そんなに酔ってどうかしたの?」


「ん?なんだよ、姉ちゃん?」


「ちょっと気になっただけよ。でどうしたの?あ、マスター、バーボンロックで」


「姉ちゃん、かなりの上級者か?」


「えぇ。でも私バーボンが好きなの。刺激が強いけどどこか優しい味がするバーボンが」


彼にニコッと笑いかける。
それだけでターゲットは更に赤くなる。


「赤くなって可愛いね、お兄さん」


私は彼の隣に移動して、そっと手をとる。
彼の顔を覗き込み、ニコリと微笑む。


「フラれた者同士、仲良くしましょ?」


「何で・・・?」


「男が酒を頼って涙を流すのはね、女にフラれた時が多いのよ。お兄さん、目が真っ赤よ」


マスターがそっとバーボンを私に出す。


「私もついさっき振られちゃってね。フラれた者同士仲良くしない?これも何かの縁よ」


「でも・・・俺は・・・・」


「目の前にこんなに素敵な女が誘っているの断るの?度胸がないのねぇ」


そう言うとターゲットは私の手を握って来た。
正直、早く片を付けたい。


「俺のどこが悪かったんだろうな・・・・」


「私が教えてあげるわよ。今夜たっぷりとね」


それから彼としばらく飲みながら話す。
バーボン一杯飲み、代金を払い彼を事前に部下に伝えたホテルに連れ込んだ。

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rekuiemu(プロフ) - 悠さん» コメントありがとうございます!これからも応援して下さると嬉しいです!! (2018年6月10日 10時) (レス) id: 1957aa9c34 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごい面白いですね!これからも頑張ってください! (2018年6月3日 0時) (レス) id: 3f15d9f557 (このIDを非表示/違反報告)
rekuiemu(プロフ) - 明里香さん» コメントありがとうございます!見つけて下さりありがとうございます!申し訳ありません。不甲斐ない作者ですがこれからも応援して下さると嬉しいです。 (2018年5月10日 22時) (レス) id: 1957aa9c34 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「もっ遠く」ではなく、「もっと遠く」です。 (2018年5月10日 8時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rekuiemu | 作成日時:2018年5月4日 22時

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