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episode,79 降谷side ページ32

目が覚めると、俺の腕の中でにすっぽりと入っているAがいた。
寝顔可愛いな、と思いながら時計を見る。
時刻は午前四時。
微妙な時間に起きたなと思いつつ、起き上がる。
Aがいるんだし、今日は多めに作ろうと思いベットから抜け出す。


「そういえば懐かしい夢を見ていた気がするけど」


アイツらとAの夢だったかな・・・?
夢にまで出てくるなんて、かなり重症だな。
私服に着替えて、朝食の準備をする。
準備が終わってまだ寝ているAの頭を撫でる。
少しくすぐったそうにして、寝返りをする彼女はとても愛らしい。
もうちょっと寝るか・・・?
そう思っていると、自分のスマホが鳴る。
非通知からの電話。


「もしもし」


『Hi、バーボン』


ベルモットからか。


「こんな朝早くから何ですか?」


『アナタ、今コニャックと一緒なの?』


「何でそんな事を僕に?」


『その反応だと一緒なのかしら?お楽しみの所悪かったわね』


「そんな事してないです。で、コニャックに用ですか?それとも僕ですか?」


『コニャックによ。殺して欲しい人物がいるのよ。組織の邪魔者をね』


「なるほど。でも彼女を指名する理由は?」


『彼女の信頼を得る為よ。そういう事だから彼女に伝えといて。詳しくは彼女に後日連絡するから』


そういうとベルモットは電話を切った。
ベットで眠っている彼女を見る。


「・・・何?」


「起きてたのか」


「途中から起きてた」


彼女は起き上がった。


「ベルモットからまた殺しの依頼?」


「お前当てにな」


「・・・・またか。一ヶ月に二回のペースでくるな」


「は?そんなにか?」


「えぇ。人殺しにハッキング。色仕掛けで情報収集とか。精神が疲れちゃうって」


Aは立ち上がって大きく伸びをする。


「ま、今回の依頼はきっと公安の保護対象になってる輩だと思うからそこが面倒」


「殺しに慣れたような言い方だな」


「慣れなきゃやっていけないって、こっちの世界はさ」


Aが冷たく俺を見つめる。
こういう時のAは何も考えないようにしているってことぐらい分かる。


「ところで、昨日の夜は襲ったなんてバカな事してないよね?」


「そんなバカな事しない。そういうのは相手が起きてる時にやるもんだろ?」


「随分と女性慣れした言い方。遊びならさようならするよ?」


そう言いながら俺の部屋を出た。
遊びな訳ないだろバカ。

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rekuiemu(プロフ) - 悠さん» コメントありがとうございます!これからも応援して下さると嬉しいです!! (2018年6月10日 10時) (レス) id: 1957aa9c34 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごい面白いですね!これからも頑張ってください! (2018年6月3日 0時) (レス) id: 3f15d9f557 (このIDを非表示/違反報告)
rekuiemu(プロフ) - 明里香さん» コメントありがとうございます!見つけて下さりありがとうございます!申し訳ありません。不甲斐ない作者ですがこれからも応援して下さると嬉しいです。 (2018年5月10日 22時) (レス) id: 1957aa9c34 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「もっ遠く」ではなく、「もっと遠く」です。 (2018年5月10日 8時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rekuiemu | 作成日時:2018年5月4日 22時

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