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episode,63 ページ15

沖矢さんとしばらく話していると、零がやっと戻って来た。


「沖矢さん?」


「沖矢さんも私のお見舞いに来てくれたんだって」


「そうですか」


飲み物を私に渡して、私の隣に座る。
まて、今私はイケメンに挟まれているのか。
そして意外と狭い。


「ところで二人はどういった関係なんですか?」


「僕と西宮さんは友人ですよ。僕はその先の関係になりたいですが」


「は?」


零を見ると、沖矢さんを見ていた。
そして私の体をグッと引き寄せた。
近い!隙間がない!!


「ほぉ、ですがアナタは彼女から嫌われているようですが」


「それはこれから好きにさせるようにするんです」


「Aさん」


「は、はいっ!!」


「こんな男より私といた方が楽しいと思いますよ、Aさん?」


「はぁ・・・」


この二人は何を言っているんだ?
というか私は今後付き合う気はない。


「私、男性とお付き合いする予定はないんですけど。それに私、気になる方がいるので」


私がそう言うと零が物凄い勢いで質問をしてきた。


「その人はどういう方ですか?」


「私が小学生頃の時に公園で遊んだ男の子です。その方に一回会ってから考えようかと思っているので」


「その人のどこが好きになったんですか?」


「笑顔かな?あと強いかった所とか、優しい所。あ、でも安室さんみたいな胡散臭い笑顔じゃなかったのは確かです」


零は目を見開いた。
驚いているようだけど、そんな事言った?


「私はそろそろ行きますね」


沖矢さんがベンチから立ち上がる。


「お見舞いの品は病室に置きましたので。それと頑張って下さいね」


そう言うと沖矢さんは私の頭を撫でる。
アレ、この感じ・・・
沖矢さんを見ると彼はニコッと笑ってその場を去った。


「今の感じ・・・・ライみたいだった」


「え?」


「ライ・・・FBI所属の赤井秀一みたいだったって話。撫で方がそんな感じだった」


沖矢さんって何者なんだろう?

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rekuiemu(プロフ) - 悠さん» コメントありがとうございます!これからも応援して下さると嬉しいです!! (2018年6月10日 10時) (レス) id: 1957aa9c34 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごい面白いですね!これからも頑張ってください! (2018年6月3日 0時) (レス) id: 3f15d9f557 (このIDを非表示/違反報告)
rekuiemu(プロフ) - 明里香さん» コメントありがとうございます!見つけて下さりありがとうございます!申し訳ありません。不甲斐ない作者ですがこれからも応援して下さると嬉しいです。 (2018年5月10日 22時) (レス) id: 1957aa9c34 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「もっ遠く」ではなく、「もっと遠く」です。 (2018年5月10日 8時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rekuiemu | 作成日時:2018年5月4日 22時

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