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episode,61 ページ13

あれからメチャクチャ暇です。
あの後医者が来て「いやー、彼氏さんがいなかったら出血大量死だったかもよ」なんて言って来た。
そして「あ、しばらくは動かずにいてね。移動するときは無理せずにね」との事。
つまり、しばらくベットの中にいろとの事です。


「・・・歩き回りたい」


「ダメです」


そして、零が毎日来るようになりました。
今日はポアロスタイルなので、見舞い品は彼が作ったサンドウィッチ。


「もう一週間も病室にいるんだよ?さすがに飽きる」


「西宮Aとしての仕事は?」


「小説を修正して、新しく来た担当の子に提出。やる事がなくて暇」


今日何度目かのため息を吐く。


「ところでイケメンさんや。ドア付近にいつもいる看護師さん達をどうにかしてくれ」


この男が来ると毎回看護師さんがドアから覗いてくる。
決して病室に入らないのが、彼女達の暗黙のルールっぽい。


「何で僕?」


「原因がアナタだからです」


しばらくして、コイツは私の掛け布団をめくった。
そして私をお姫様抱っこした。


「なっ!?」


「アナタが暇っていうから、見せてあげようと思いましてね」


「何を・・・?」


私を抱えたまま彼は窓際に移動した。
まさか、このまま投げ飛ばすつもりじゃ・・・!?


「まさか天国を見せるとか言わないよね?」


「・・・・そんな事ないですよ」


「今の間は何!?」


「それより、外見て下さいよ。ここの中庭の花、とっても綺麗なんですよ」


言われた通り見ると、病院の中庭は緑で広がっていた。


「綺麗・・・あそこで昼寝とか気持ちよさそう」


「行きますか?」


「この状態は嫌」


すると零はこの状態でくるっとドアに向いて看護師さんに車椅子を持ってくるよう頼んだ。
やっと外に出れる!!

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rekuiemu(プロフ) - 悠さん» コメントありがとうございます!これからも応援して下さると嬉しいです!! (2018年6月10日 10時) (レス) id: 1957aa9c34 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごい面白いですね!これからも頑張ってください! (2018年6月3日 0時) (レス) id: 3f15d9f557 (このIDを非表示/違反報告)
rekuiemu(プロフ) - 明里香さん» コメントありがとうございます!見つけて下さりありがとうございます!申し訳ありません。不甲斐ない作者ですがこれからも応援して下さると嬉しいです。 (2018年5月10日 22時) (レス) id: 1957aa9c34 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「もっ遠く」ではなく、「もっと遠く」です。 (2018年5月10日 8時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rekuiemu | 作成日時:2018年5月4日 22時

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