転生してやっとぶりっこ卒業出来ると思ったけど気の所為だった

桃太郎の誕生と、村人Ｂ ページ34

舞台の真ん中で桃太郎の格好をしている東峰さん

...あれ？桃太郎って最初赤ちゃんでは？

菅原「おや、赤ちゃんが。」
影山「よし、...も、桃子と...」

...ん？桃子？

影山って桃太郎知らない...？

菅原「違う、シャフス」
影山「シャフスと」

すると、舞台袖から練習着にビブス、その上に緑色の大量の羽を貼り付けた澤村さんが来た

澤村「スガ、ふざけんなって言っただろ！！」

...キジ？

木兎「なー赤葦！あれなに！？」
赤葦「...多分、キジだと」

月島「王様、桃太郎」
影山「桃太郎と名付ける」

東峰「は、はぁ...、」

微妙な空気になっている舞台に、ドタバタと足音を鳴らして現れたのは、日向と木下が

普通の練習着なんだが、何役なんだ？

いいタイミングで月島のナレーションが

月島「日向が村人B、木下さんが村人Cです」

赤葦「……Aは？」
月島「いません。」

キッパリと言われ、何も言い返せない

ツッコミ所しかない劇だ

木下「大変だ！鬼が来た！」
日向「おっ、鬼がうちの米を全部もっていきやがった！」

月島「木下さんが町娘、日向が百姓
おじいさんは村長設定です」

細かいな

そして木下の町娘設定

影山「そっ、そうか、こまっ、たな」

頑張れ影山

東峰「俺が鬼を、た、たたた倒しにいき、ます」

…あれ、東峰さん顔真っ青

菅原「ﾁｯ…ヘタレ…(ﾎﾞｿｯ)

そうかいそうかい、ならきびだんごを持っていきなさい？」

…あれ、なんか言った…？

ニッコリと笑い、二回手を打つ

菅原「おい、きびだんごやい」

すると、転がるように舞台袖から出てきた、田中、西谷

月島「きびだんごです」

…え？

クリーム色の全身タイツを見に纏い、ジョジョ立ちしている2人

そして何故かドヤ顔で

木兎「赤葦！俺！きびだんご欲しい！！」
赤葦「えっ…」

木兎「誕生日プレゼント、きびだんご頂戴！！！」
赤葦「…え」

隣の木葉さんの言葉がやけに遠くに聞こえる

木葉「おい木兎、後輩にたかんなよ〜w」

え…きびだんご…？

多分きびだんごは作れる気がするけど、多分木兎さんが欲しいのは“動く”きびだんご

俺がきびだんごになるか…？？？

…無理

それだけは、無理

俺が考えている間にもどんどん劇は進む

東峰さんが、きびだんご役の2人をつれて歩いて…舞台をウロウロしている

東峰さんの後ろに横に並んで、ジャンプしたり、回転レシーブしたり、

そこに、全身に緑の羽を纏った人物____

キジ役、澤村大地さんが現れた

いや、さっきネタバラされたからね？

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