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韓来を出た後、特に何もする事のなかった真島とAは、腹ごしらえも兼ねて神室町を散策していた。
結局、Aの素性を暴く事の出来なかった真島は、すっきりとしない思いを抱えながら街を歩く。
『あの……！真島さん……！』
急に名前を呼ばれ後ろを振り向くと、数メートル後ろには立ち止まるAの姿。考え事をしていたからか、Aが隣を歩いていない事に気が付かなかったようだ。
小首を傾げながら何事かとAを見やるが、何か言いずらそうに俯いている。
仕方なしに、真島はAの元まで足を運んだ。
「なんや、どないした？」
『えっと……ゲーセン、行きませんか？』
「あぁ？ゲーセン？」
Aが立ち止まった場所辺りを見ると、確かに傍にはSEGAの看板が掲げられたゲームセンターがある。
それにしても、こんな場所なんかに何の用があると言うのだろうか。
「暇やし別にええけど……こないな場所に用でもあるんか？」
意図がわからず尋ねると、Aは再び言いずらそうに目線を下げた。真島は不審に思いながらも、静かにその様子を見守る。
『用という訳ではないんですが……あの、アレ……』
Aが控えめに指をさした方向を向けば、可愛らしいぬいぐるみが並べられたクレーンゲームが目に入る。
『クレーンゲームを……やりたくて……』
恥ずかしそうにそう呟いたAに、真島は思わず目を見開いた。
今まで大人びた言動が多かったAが、まさかクレーンゲームをやりたがるとは。出会ってから初めて、年相応の姿を見たような気がする。
「随分可愛らしい事したがるやないか」
『だって……好きなんです、クレーンゲーム』
Aの子供らしい姿に、真島の頬もつい緩んだ。
素性を知る事まではできなかったが、新たな一面を知れた事に、真島は少なくとも満足感を覚える。
「ほな、行こか」
ゲームセンターへ行く様に促すと、Aはきらきらとした瞳を向け『はい……！』と返事をした。
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雲雀(プロフ) - エコノハァーさん» コメントありがとうございます！手違いでオリジナルタグを付けてしまっていたようです……教えて頂きありがとうございました！ (2021年2月12日 23時) (
レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
エコノハァー(プロフ) - 新作おめでとうございます！応援してます！あと、オリジナルタグ付いております(気づいていましたらすみません！) (2021年2月12日 23時) (レス) id: 0f751f239f (このIDを非表示/違反報告)
雲雀(プロフ) - レイナさん» わ〜い！ありがとうございます〜！よろしくお願いします！ (2021年2月12日 23時) (レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
レイナ(プロフ) - 新作おめでとうございます!これからどうなるか楽しみですｯ! (2021年2月12日 23時) (レス) id: 62f57f1f40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雲雀 | 作成日時：2021年2月12日 21時
