家族 ページ43
少しギシギシ鳴る木の床
障子が大きくて、風通しのよい室内
靴を脱いで足を付けると、じんわり温かさが伝わってくる
「ここはオンドルだから、床が温かいだろう。
しかし、こんな若いカップルが今どき韓屋に住みたいなんて、
近くにはたくさん近代的なマンションが建ってるだろうに。」
腰を曲げて、両手を背で組んだまま歩くスピードは速い
見渡している間にどんどん次の部屋に案内してしまう
A「・・・チャンミンが、
彼がここにしようって、決めて来てくれたんです。」
「あの背の高い、いい男かい。
あれはなかなかだ。
死んだじいさんの若い頃を見てるようだった。」
ふふっ・・・そうなんだ
ひとりでこの物件を見て回ったチャンミン
マンションにするつもりが、やっぱり家を買いましょう！とキラキラした目で言われた時は唖然とした
「今日はここに泊まりなさい。」
A「え？もういいんですか？」
「金はあの男が全額もう振り込んであった。
ここはもうあんたたちのもんだ。
しかし、あんな若いのになんであんな金持っとるんじゃ。」
首を傾げるおばあさんにクスクスと笑いが止まらない
A「私も働きながら返す、と言ったら怒られました。」
「韓国の男はプライドが高いからな。
それでいいんだ。」
おばあさんが開けた窓から、ひゅうっと温かな風が吹く
「幸せに暮らしなさい。
男を思いやる気持ちを、忘れちゃいかんよ。」
おばあさんの言葉に
早くチャンミンの笑った顔が見たくなった
チャンミン「あー、いいですね。
布団で寝るのは。」
大きな身体をゴロゴロと動かし、長い足を目いっぱい伸ばす
仕事を終えたチャンミンがこの家に帰ってきた
チャンミン「いいでしょう。日本の家にも似てて。」
A「うん。すごく素敵ね。」
障子を開ければ、満天の星が見える
チャンミン「裏に日本語を話せるおばあさんが住んでるし、ここなら安心です。」
A「私の為なんだね・・・ありがとう。」
照れ臭そうに笑うチャンミン
チャンミン「俺も、家の方がいいかなって思いましたから。
庭もあるし、家族で住むにはこういうところがいいですよ。」
寝転んで夜空を見上げているチャンミンの顔を見た
・・・家族？
チャンミン「俺が考えてないとでも思ってます？
日本から呼んで、家まで買って、
全く考えていないとでも？」
柔らかく微笑むチャンミンが
転がって私の胸の内にすっぽり入ってきた
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tama(プロフ) - なおちゃんお久しぶり〜！元気にしてますか？ふら〜っとおじゃましては、なおちゃんのお話読み返してるよ(^^)いつまでも待ってるからね〜♪ (2019年12月21日 2時) (
レス) id: 16475f81e3 (このIDを非表示/違反報告)
千衣(プロフ) - なおさん、ひょっこりをいつまでも過去作品を読み返しなからお待ちしてますよ〜♪ (2019年12月20日 20時) (レス) id: 831be97d67 (このIDを非表示/違反報告)
愛嬌(プロフ) - ひょっこりお待ちしてます。お話どれも大好きです(^｡^) (2019年12月20日 17時) (レス) id: dff3957b28 (このIDを非表示/違反報告)
take1011(プロフ) - なおさん、今晩は！東方神起札幌ドーム参加を終えた今、過去ライブDVDを観尽くしています。そして、なおさんのお話もリピート〜〜！待ってます！！ (2019年12月20日 0時) (レス) id: bedbfc6855 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - なおさん元気かな？？いつでも待ってます!! (2019年12月19日 23時) (レス) id: f65fdff13b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2016年2月16日 20時
