スタート ページ41
チャンミン「・・・辞める？」
腕の力を緩めると、驚いた顔で覗き込む
チャンミン「俺のせい・・・」
A「違うよ。それだけじゃない。
ずっと考えてた。新しい自分に生まれ変わりたいって。」
色々なことを経験して来た今の会社を離れるのは、正直寂しい
業務部に異動させられたって、毎日それなりに充実もしてきた
A「本格的に料理を勉強してみたいの。
チャンミンに頼り過ぎてた自分から、変わりたい。」
複雑そうな表情で私を見つめる
A「実家に戻ろうと思う。
親孝行もしたいし、働きながら将来はお店なんか持てたらいいなって、」
チャンミン「俺から離れるの？」
私の夢の話に寂しそうに俯いてしまう
A「チャンミンさえよければ・・・
離さないでいて欲しい。」
膝に置かれていたその手をぎゅっと握った
ずっと苦しかった
あなたが居ない毎日は
やっぱり私には耐えられそうもない
チャンミン「おまえが決めたことなら、尊重する。
でも、俺から離れることだけは勘弁して。」
頭ごと抱き寄せられてすっぽり胸の中
チャンミン「俺はおまえが好きなの。
出逢ってからずっと、
好きじゃなくなるって選択肢はあり得ない。」
包み込まれる温かさと匂いに
鼻奥がツンと痺れる
この胸にずっと戻りたかった
チャンミン
愛してる
愛おし過ぎて泣けてくる
この零れ落ちそうな感情を
どう表現していいのか分からない
チャンミン「俺のこと、誘ってんの？」
先にキスしたのは私からだったかも知れない
服を脱がされるのももどかしくて
自分から両手を首に絡めた
急かされるようにベッドに放り込まれると
チャンミンの目はもう射るように鋭い
チャンミン「俺が、どんだけ我慢してたか
教えてやるよ。」
恥ずかしがる私をもっと見たがって
ちょっとだけ意地悪な瞳で私を抱く
A「はっ、ぁ、！」
久しぶりの感覚に
脳天まで突き抜けるほどの痺れが襲った
ユノやミノ、お世話になってきた上司や同僚は
退職することをひどく残念がった
それでも自分の進むべき道を
前を向いて歩いていこうと、そう心に決めていた
大切なあの人がそばに居てくれるなら
きっとなにも怖くない
私はチャンミンと暮らした部屋を出て行き
実家で新しい暮らしをスタートさせた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1710人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なお(プロフ) - Ｋ-ｐｏｐオールペンさん» 読んでくださってありがとうございます。続編は今のところ予定がありません。結婚して子どもが出来たこの章で完結です。幸せなその後を思い描いて頂けたら嬉しいです。 (2016年5月3日 20時) (
レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
Ｋ-ｐｏｐオールペン - 続編は無い？ある？私個人としては続編希望です。読みやすい作品だったので (2016年4月22日 21時) (携帯から) (レス) id: cd6a5aedf4 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ryouchamiさん» ありがとう〜！ご要望頂けると嬉しいです。今はちょっと休業中ですので、また書ける時期が来ましたらぜひ遊びに来てくださいね！いつも本当にありがとうございます！ (2016年1月29日 22時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
ryouchami(プロフ) - なおさん、お願いお願い！ぜひ短編でもなんでもなおさんが描くチャンミンに会わせて〜！ 春から頑張ってくださいね！ (2016年1月27日 23時) (レス) id: ae68b7da94 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ぱぴさん» 癒しになっていたなんて光栄です！同じくらいの年代なのですね！学生は11年振りです。お互い大変だと思いますが、頑張って行きましょうね。また気分転換に戻って来ましたらぜひ遊びに来てくださいね。 (2016年1月25日 22時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2015年12月14日 0時
