意思〜Changmin side〜 ページ35
会長「どういうことだ・・・？
婚約は嘘だということか？
この私に・・・嘘をついていたと言うのか？」
会長室に呼び出された俺とジユンさんは頭を下げる
どんな理由があったにせよ、騙していたのは事実・・・
でも・・・
チャンミン「これを、見て頂きたくて・・・」
俺が手渡そうとした粉飾決算の書類を手で払って投げ捨てる
会長「おまえ達は、私を馬鹿にしているのかっ！！」
やっぱり聞き入れてもらえない・・・
まずい、このままじゃ父さんの思うつぼだ
床に散らばった書類を拾い上げるジユンさんがソファに座った
俺も脱力してその横に座り込んだ
ちょうどその時
ノックされた扉の向こう
Aが会長に呼び出されて立っていた
A「以前、お付き合いしていました。
今はもう関係ありません。」
夢なら覚めて欲しい
どう頑張ったって
俺にはもうなにも残らない
目も合わそうとしないAに心臓が張り裂ける思いだった
今すぐ手を掴んでここから連れ去ってしまいたいのに
またAを傷付けることになるかも知れないと咄嗟に考えてしまう
なにが正しくてなにが間違っているのか
会社のことだって本当はどうでもいいのかも知れない
俺は・・・
一体なにをやっているんだ・・・・
会長室の扉が閉まる
出て行ったAの背中をいつまでも追ってしまう
会長「許さないぞ。
ちゃんと予定通り、うちの娘と結婚してもらうからな。」
娘を溺愛していた会長をもまた、傷付けてしまった
俺が・・・全部悪いんだ・・・・
俺が・・・全部・・・
ジユン「私は、結婚致しません。」
静かに聞こえてきた声に
俺と会長が振り返った
会長「なにを言っているんだ・・・おまえは、」
ジユン「私も最初から、彼と結婚するつもりはありませんでしたから。」
父親の言う通りに育ってきたお嬢様
その瞳が
堅い意思のもとに凛と揺れていた
ジユン「チャンミンさんと愛し合っている彼女を引き裂いてまで、
私に結婚しろとおっしゃるんですね。お父様は。
昔と・・・なにも変わっていないじゃないですか。
私があの人を・・・お父様が別れさせたあの人の頃と同じ・・・」
ぐっと握った拳
その指先にはずっと気になっていた指輪
付けている場所は人差し指だけど
綺麗で華奢なダイヤモンドの指輪
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なお(プロフ) - Ｋ-ｐｏｐオールペンさん» 読んでくださってありがとうございます。続編は今のところ予定がありません。結婚して子どもが出来たこの章で完結です。幸せなその後を思い描いて頂けたら嬉しいです。 (2016年5月3日 20時) (
レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
Ｋ-ｐｏｐオールペン - 続編は無い？ある？私個人としては続編希望です。読みやすい作品だったので (2016年4月22日 21時) (携帯から) (レス) id: cd6a5aedf4 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ryouchamiさん» ありがとう〜！ご要望頂けると嬉しいです。今はちょっと休業中ですので、また書ける時期が来ましたらぜひ遊びに来てくださいね！いつも本当にありがとうございます！ (2016年1月29日 22時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
ryouchami(プロフ) - なおさん、お願いお願い！ぜひ短編でもなんでもなおさんが描くチャンミンに会わせて〜！ 春から頑張ってくださいね！ (2016年1月27日 23時) (レス) id: ae68b7da94 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ぱぴさん» 癒しになっていたなんて光栄です！同じくらいの年代なのですね！学生は11年振りです。お互い大変だと思いますが、頑張って行きましょうね。また気分転換に戻って来ましたらぜひ遊びに来てくださいね。 (2016年1月25日 22時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2015年12月14日 0時
