霞む〜Changmin side〜 ページ27
愕然とする俺に、ポケットの携帯が鳴り響いた
チャンミン「・・・・。」
A「出なよ、電話。」
ためらうと、Aは
A「奥さまのところに帰りなよ・・・」
着信音が霞む
どうして・・・
チャンミン「奥さまって・・・ジユンさんのこと？」
信じてくれるって
俺のこと『待ってる』って言ってくれたじゃないか
A「・・・ねぇ、チャンミン、」
Aへの想いだけで
俺の足元はかろうじて安定していた
それが、根底から音を立てて崩れ始める
A「私とはダメになっちゃったけど、」
なってない
俺はおまえと別れたら、きっと死んでしまうんじゃないかと思う時がある
A「奥さんになる人には、ちゃんとその人だけを見て
大切にしてあげなきゃいけないんだよ？」
奥さんになる人は、おまえなのになに言ってんの
しばらくお義母さんのところに顔出してないから、早く問題を片付けたら行くつもりなのに
そしたら、お義父さんとも一緒に酒なんか飲んで
A「もう・・・会わない方がいいと思う。
チャンミンの為にも、私の為にも・・・」
チャンミン「なんでっ！！待ってるって言っただろ！！」
言葉を遮って返した言葉は、こんな短いはずなのに
ハァっと息切れするくらい力が籠って俺の目にも涙が浮かんでいた
嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
絶対に嫌だ
がばっと痛いくらいの力で抱き締めると、Aからひーんと呻くような泣き声が聞こえた
A「頑張って練習したのに、最後まで言えなかった、」
チャンミン「へ？」
顔を上げるとお互いぐちゃぐちゃのひどい顔
A「今度のお正月、チャンミンを連れて来いってお父さんから電話があったの。
あぁ、もうチャンミンは別の人と婚約したんだから、うちには連れて行けないんだと思ったら急に絶望的になってね。
私が浮気相手になるくらいなら、はっきり言おうと思って練習したんだけど、」
さっきの台詞、練習したのか
呆れたようにため息を吐くと、鼻を擦り付けるように首筋に埋もれる
チャンミン「やめて。寿命が３年縮まった。」
君はどんな気持ちでそんな台詞を練習したんだろう
チャンミン「お正月、一緒に実家に行こう？」
A「もう私たち、別れたんじゃないの？」
チャンミン「んなわけない。」
聞いてくれる？俺の本当の気持ち
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なお(プロフ) - Ｋ-ｐｏｐオールペンさん» 読んでくださってありがとうございます。続編は今のところ予定がありません。結婚して子どもが出来たこの章で完結です。幸せなその後を思い描いて頂けたら嬉しいです。 (2016年5月3日 20時) (
レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
Ｋ-ｐｏｐオールペン - 続編は無い？ある？私個人としては続編希望です。読みやすい作品だったので (2016年4月22日 21時) (携帯から) (レス) id: cd6a5aedf4 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ryouchamiさん» ありがとう〜！ご要望頂けると嬉しいです。今はちょっと休業中ですので、また書ける時期が来ましたらぜひ遊びに来てくださいね！いつも本当にありがとうございます！ (2016年1月29日 22時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
ryouchami(プロフ) - なおさん、お願いお願い！ぜひ短編でもなんでもなおさんが描くチャンミンに会わせて〜！ 春から頑張ってくださいね！ (2016年1月27日 23時) (レス) id: ae68b7da94 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ぱぴさん» 癒しになっていたなんて光栄です！同じくらいの年代なのですね！学生は11年振りです。お互い大変だと思いますが、頑張って行きましょうね。また気分転換に戻って来ましたらぜひ遊びに来てくださいね。 (2016年1月25日 22時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2015年12月14日 0時
