不毛な恋〜Minho side〜 ページ24
エレベーターの扉がゆっくりと閉まる
歩き出したチャンミンさんの背中を見送ってから
ミノ「・・・ぷっ。笑 ははは・・・」
腹を押さえて笑い出した俺を、ロボットのように固まっている顔で見るAさん
がしっと頬っぺたをつまんで横にびよ〜んと伸ばしてみた
A「らにすんのよっ」
喋りにくそうに口を横に開いたまま
ミノ「しっかりしてくださいよ、先輩。
魂抜けた顔しちゃって。」
天気が悪いから帰れって、
ミノ「子どもみたいな言い訳して引き留めるなんて・・・
あの人はバカみたいだな、本当。笑」
執念のような
ここまでくると怨念か？
とにかく、海外赴任しても
ユノさんって彼氏が出来ても、ずっと諦めなかった恋だったから
きっとあの人は簡単にAさんを諦めるはずがない
ミノ「お嬢様と婚約したって、もう耳にしてますよね？」
A「・・・・。」
頬が痛いわけじゃない
段々と涙が溜まっていく瞳
ミノ「もういいでしょう？
Aさんは充分頑張ったよ。
もうやめたら？つらい思いするの。」
いつも泣かされてるじゃないか
今回だって
なにか事情があるにせよ、理由も言わずに居なくなってる
しばらく黙り込んでしまったAさん
A「・・・チャンミンが、まっすぐ帰れって言うから
帰らなきゃ・・・」
ボーっとした顔で鼻をすすって
その様子に、何を言ってもきっと無駄なんだと、天を仰いだ
ミノ「あなたもバカですよ。」
A「そうだね・・・確かにミノの言うとおり、でも、」
気が強いくせに
泣き虫で
呆れるくらい
お互い惹かれ合ってる
A「例え、つらい思いばかりしてても・・・
やめたくない・・・
チャンミンを
諦めたくないよ・・・泣」
そんなふたりがずっと羨ましかったんだ
だから離れる度に見てる俺はイライラする
でも今回ばかりは
チャンミンさんが居なくなったその隙間を
俺が埋めてあげてもいいかなって気になってしまった
頬を伸ばしてる手を離して、ぐっと肩を抱き寄せた
A「ミノ・・・？」
戸惑っている彼女には知らんぷり
頭の上に顎を置いてぐりぐりすると
少しだけ
自分の不毛な恋がごまかせる気がするんだ
誓い〜Changmin side〜→←君に会いに〜Changmin side〜
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なお(プロフ) - Ｋ-ｐｏｐオールペンさん» 読んでくださってありがとうございます。続編は今のところ予定がありません。結婚して子どもが出来たこの章で完結です。幸せなその後を思い描いて頂けたら嬉しいです。 (2016年5月3日 20時) (
レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
Ｋ-ｐｏｐオールペン - 続編は無い？ある？私個人としては続編希望です。読みやすい作品だったので (2016年4月22日 21時) (携帯から) (レス) id: cd6a5aedf4 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ryouchamiさん» ありがとう〜！ご要望頂けると嬉しいです。今はちょっと休業中ですので、また書ける時期が来ましたらぜひ遊びに来てくださいね！いつも本当にありがとうございます！ (2016年1月29日 22時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
ryouchami(プロフ) - なおさん、お願いお願い！ぜひ短編でもなんでもなおさんが描くチャンミンに会わせて〜！ 春から頑張ってくださいね！ (2016年1月27日 23時) (レス) id: ae68b7da94 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ぱぴさん» 癒しになっていたなんて光栄です！同じくらいの年代なのですね！学生は11年振りです。お互い大変だと思いますが、頑張って行きましょうね。また気分転換に戻って来ましたらぜひ遊びに来てくださいね。 (2016年1月25日 22時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2015年12月14日 0時
