弱さ ページ38
チャンミン「あぁ・・・Aさん、来たんですね。」
腕を引っ張られてようやく気付くチャンミン
明らかに様子がおかしい
チャンミン「当てもなく歩いて来たから、道が分からなくなっちゃって・・・」
見上げた東京タワー
オレンジ色の灯りが雨でぼんやりと滲んでいる
チャンミン「ここの夜景を見てたら、あー綺麗だなって。
僕、『東方神起』として日本に来たときから、この東京タワーを見るのが大好きだったんです。
今はもっと大きなタワーが建ってますけど、これは何十年も昔からあって、皆に愛されてて、
変わらない気持ちにさせてくれるんですよね。」
沈んでいたと思っていたチャンミンが饒舌に語り出す
なんだか自分で自分に戸惑っているみたいに
チャンミン「・・・死にそう、なんて言って驚きましたよね。ごめんなさい。」
口角を薄っすら上げて微笑むチャンミンが痛々しくて堪らなくなった
A「・・・驚いたよ、でも会えてホッとした。」
チャンミンに
ずっと会いたかったの
会えた理由がなんであっても
泣き顔でも、きっと私じゃなくてもよかったとしても
あなたに会いたかったから
呼んでくれて嬉しかった
A「・・・・ソウンさんと、なにかあった？」
静かになったチャンミン
雨はコートを冷たくぬらし、肩の色が変わってしまっている
チャンミン「・・・嫌な予感はどこかにあったんですよね。
僕、そういう勘は鋭い方なんで。」
自虐気味に笑うチャンミンから、
私は視線も外さず表情を変えなかった
チャンミン「彼女、やっぱりジュンギさんが好きだって。
先輩と、もう一度向き合いたいって。」
傷付いているチャンミンは
自分の弱さを隠そうとする
饒舌に話す、わざと笑おうとする
チャンミン「最初から、僕は恋愛対象じゃなかったんだ。」
最初から、無かったことにしようとする
A「チャンミン・・・それは分からないでしょう？」
チャンミン「俺のこと、本気で向き合ってくれる女性(ひと)なんて居ないんですかね。」
喉の奥が締め付けられた
私は？
ここに、私が居るよ？
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なお(プロフ) - shineさん» きゅーっとなって頂けたら、作者としては一安心しました。そうですね。全く触れられない程遠い関係ではないので余計切ない。想いが募るばかりですよね。まだチャンミンはなにもわかっていないので、ここからの展開が難しいなぁと思いつつあります。 (2015年10月30日 23時) (
レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - かのかさん» この表現、いつ出そうか狙ってたところに、チャンミンが失恋！これはいいきっかけだな、と← 落ち込んでるときって、何気ない風景が悲しく見えたりしますよね。次章もお付き合い頂けると嬉しいです♪ (2015年10月30日 23時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
shine(プロフ) - なおさん、1章終わり、お疲れ様でした。心がきゅーっと締め付けられました。触れられる距離に居るから余計に、心の距離を感じてしまって切ないです。 (2015年10月30日 11時) (レス) id: 9ab110f08c (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - 東京タワーも泣いてる………(T-T)(T-T)(T-T) (2015年10月29日 22時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - amiさん» やん♪ありがと。雨に濡れた東京タワーを思い浮かべながら、切ないラストにしてみたよ。結局この章ではライバルとフラグして終わったっていうね。ヒロインなのに見せつけられて終わり。笑 最強のドS展開にしてみました。いつも応援励みになるよ。ありがとう！ (2015年10月29日 17時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2015年10月2日 22時
