体温 ページ26
それから私は、益々チャンミンと『友達』として接するようになった
言いたいことを言い合って、『女』を感じさせない存在
日本に来ると必ず掛かってくる電話には
なるべくふたりきりで深夜に会わないように予防線を張った
チャンミン「また素ッピンでひとりでお菓子食べてるんですか？呆」
A「んー。この新発売のポテチが私を食べてくださいっ！
って呼んでたのよ。」
チャンミン「ハァ、呆れる。ダイエットできない人間の言い訳ですね。
・・・もう今日は出て来れないんですか？」
A「うん。もうこの状況だから、ごめん！笑」
想いは胸に閉じ込めておけると気が付いた
苦しい感情を通り越してしまえば
叩かれても痛くなくなる
まるで
心が麻痺していくようだった
A「なに？今日は珍しいじゃない、韓国からだなんて。」
チャンミン「なにしてるかな、って思って。」
その電話が掛かってきたのは、夜中の０時過ぎ
韓国で仕事が忙しいはずのチャンミンからだった
なにしてるかな、って
まるで私のことを気にしてるかのような言い方
A「なぁに？寂しいの、チャンミン君。笑
ソウンさんに予定断られちゃった？」
確か、今日
ソウンさんとまた食事に行けると喜んでいた
A「こんな時間まで、まさか仕事だったの？」
チャンミン「・・・いえ、ちゃんとソウンさんには会えましたよ。」
少しだけ
声がいつもと違う
真剣で冷静で
この夜の帳に静かな波を連れてくるような
A「な、なに、なにかあったの？」
まさか、振られてしまったのか
動揺しているのは私の方で
口ごもるチャンミンの見えない高い体温に気が付けない
チャンミン「ソウンさん、僕を選んでくれました。」
・・・・。
言葉の意味がすぐに理解出来なかった
チャンミン「ジュンギさん・・先輩、とは付き合わないって
僕を好きだと言ってくれました。」
A「そう・・・・」
たった一言しか出ない言葉
よかったね、の一言は頭にも浮かばなかった
チャンミン「今までソウンさんと一緒だったんです。
彼女の部屋で、」
ついさっきまで
今夜もあなたが夢に出てきてくれるといいな、なんて思っていたの
せめて夢の中だけでいいから
チャンミン「ソウンさんを抱きました。」
私が愛されたかった
☆次回からチャンミンサイドに移ります。
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なお(プロフ) - shineさん» きゅーっとなって頂けたら、作者としては一安心しました。そうですね。全く触れられない程遠い関係ではないので余計切ない。想いが募るばかりですよね。まだチャンミンはなにもわかっていないので、ここからの展開が難しいなぁと思いつつあります。 (2015年10月30日 23時) (
レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - かのかさん» この表現、いつ出そうか狙ってたところに、チャンミンが失恋！これはいいきっかけだな、と← 落ち込んでるときって、何気ない風景が悲しく見えたりしますよね。次章もお付き合い頂けると嬉しいです♪ (2015年10月30日 23時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
shine(プロフ) - なおさん、1章終わり、お疲れ様でした。心がきゅーっと締め付けられました。触れられる距離に居るから余計に、心の距離を感じてしまって切ないです。 (2015年10月30日 11時) (レス) id: 9ab110f08c (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - 東京タワーも泣いてる………(T-T)(T-T)(T-T) (2015年10月29日 22時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - amiさん» やん♪ありがと。雨に濡れた東京タワーを思い浮かべながら、切ないラストにしてみたよ。結局この章ではライバルとフラグして終わったっていうね。ヒロインなのに見せつけられて終わり。笑 最強のドS展開にしてみました。いつも応援励みになるよ。ありがとう！ (2015年10月29日 17時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2015年10月2日 22時
