The past story２ーChangmin sideー ページ38
チャンミン「おまえこそなにしてるの？」
偶然とは言え、こんな寂しいときに知り合いが突然目の前に現れたことが嬉しかった。
テソン「家族みんなで向こうでバーベキューしてるんだ。」
テソンが指差した先には茶色い屋根のキャンプ場が見える。
僕はテソンの隣に佇んでいた女の人ふたりにチラッと目線を移した。
中学生くらいかな
僕たちより随分背が高くて大人びて見える。
「こんにちわ。」
チャンミン「・・・こんにちわ。」
「行こ？A。」
女同士で手を引っ張り合いながら、砂利で足を取られる道を器用に飛び越えて行く。
残された僕とテソン。
チャンミン「・・・行かないの？」
テソン「うん。ただ川見に行こうって言われただけだから別にいい。」
つまらなさそうに口を尖らしたテソンがその場にあった大きな石に腰を下ろした。
なんとなく連れ立って歩いて行くふたりの女の人を目で追っていることにテソンが気付いた。
テソン「俺の姉ちゃんと、その友達。
みんなで遊びに来たんだけど・・・なんて言うかさ、年上じゃん？
６つも上なの。だからつまんない。」
男と女、それにこの頃の歳の差はまったく話が合わない。
テソン「冷房効いた部屋で、ゲームでもやってた方が楽しかったよ。」
小学生らしからぬ発言をするのはこいつも同じだった。
チャンミン「僕もそう。」
テソン「おまえ、なんでひとり？」
チャンミン「父さんが仕事の電話終わらないんだ・・・
兄弟もいないし。」
石で遊んでいるテソンの横に座って、ボーっと川岸を眺めていた。
テソン「バーベキュー、来いよ。」
チャンミン「いや・・・もう戻らなきゃ。」
ボールはわざと片付けずにほかってきた。
今頃・・・父さんは僕がいなくなっていることに気付いたのかな。
テソンとふたり並んで座っている前をさっきの女の人がひとり戻ってくる。
「お手洗い行ってくるね、テソンくん。」
チラッと見上げた僕にも、にこっと笑うとそのまま歩いて行った。
テソン「じゃあな。」
チャンミン「うん。また今度の試合で。」
手を振って、レンタルサイクルに勢いよくまたがった。
砂利道を砂埃をあげながらタイヤが回転する。
河原から出て少し歩道ができたところで急カーブに差し掛かった。
チャンミン「うわっ・・！！」
「きゃっ！！！」
誰かの大声が聞こえたときにはもう視界の景色が反転したあとだった。
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ミルクティ(プロフ) - 楽しく一気に読ませて頂きました。お見合いの場面でチャンミンが現れた時は期待半分のドキドキでした。二人、気持ちが通じ合えて良かったです。彼女との出会いが医者になるきっかけになっていたのですね！夢を叶えていつでも誠実なチャンミンがカッコ良かったです。 (2017年6月12日 15時) (
レス) id: 1eac5c6b24 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - なおさん» いいのです。溢れ出す妄想！またそれを読める私達。なおちゃん、それでいいのです。悩むな！悩むな！書け！書け！書くんだ！なおちゃん(//∇//) (2015年6月26日 19時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - wakaさん» wakaちゃん、お久しぶり！一度自分で決めたことでも、溢れ出す妄想の行き場がなくて笑 結局書いてしまう自分に嫌気がさすよー。 (2015年6月26日 19時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - だから、辞めなくていいって（笑）しばらく来れてなかったから。なおちゃん、楽しみにしてるからね(￣∇￣) (2015年6月26日 0時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - かのかさん» かのかしゃん！お久しぶりです。ぎゅーーんときてくれた？笑 すっごく嬉しいよ。ノンリアルは本当自信がないので、いつもドキドキしながら更新。そう言ってもらえると書いて良かったなぁと思えます。最後に一言。チャミペンじゃなかったんかーい！知らなかったよ！笑 (2015年6月21日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2015年5月7日 23時
