やめた方がいい ページ4
凛花「さぁ！そろそろお開きにしようか！」
結局あのあとすぐ、可愛らしいこの男の子に興味を持った他の女の子たちが
「席、変わってもらえない？」
そう言って私は座っていた席を追いやられた。
一番遠くなってしまった席から聞こえるのは
「きゃー！！本当に！？医大生なの！？」
盛り上がる女の子たちの甲高い声と微笑んで頷くあの男の子。
医大生・・・？
本当に大学生だったんだ・・・
そんな若い子にちょっとでもドキっとしたなんて
恥ずかしくて顔も見られない。
「チャンミンはやめといた方がいいよ？」
今度向かいの席に座ることになったサラリーマン風の男の子は
私の気持ちを見透かしたかのように、ビールグラスを傾けたままそう言った。
A「チャンミンって言うんだ、あの子。」
「自己紹介もしてないの？」
A「・・・うん。いきなり手、握られただけ。」
そう言うと、プハッと吹き出すように笑った。
A「やめるもなにも、女をからかってるような子に最初から好意を持たない。
私を他の女の子と一緒にしないで。」
気にしちゃダメだ。
ホイホイ付いていくような女だと思われた時点で
なんだか負けたような気分になってしまう。
「へぇ、気が強いね。」
A「ありがと、それ褒め言葉として受け取っておく。」
にっこり笑うとその男の子がシャンパングラスに注いだお酒を一気に飲み干した。
A「医大生かぁ・・・歳っていくつなんだろ。」
ひとり、アパートの部屋に帰ってベッドに倒れ込むと
考えてしまうのは悔しい程あの子のことばかり。
A「・・・最後にもう少しくらい話しておけばよかったのに・・」
後悔したってなにも変わらない。
もうこのまま一生彼との接点がなくなったって
明日から私が生きて行く分にはなんの支障もない。
最後に話していたあのサラリーマン風の子には連絡先を聞かれて、教えて帰ってきた。
別にその彼からも連絡があるとも思っていない。
「慰めて欲しいんですか？」
口元は優しく笑みを浮かべていたのに
目の奥が獲物を狙うかのように鋭かった。
その、なんだかミステリアスな雰囲気の彼が
頭から離れなくて眠れない夜が過ぎて行く。
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ミルクティ(プロフ) - 楽しく一気に読ませて頂きました。お見合いの場面でチャンミンが現れた時は期待半分のドキドキでした。二人、気持ちが通じ合えて良かったです。彼女との出会いが医者になるきっかけになっていたのですね！夢を叶えていつでも誠実なチャンミンがカッコ良かったです。 (2017年6月12日 15時) (
レス) id: 1eac5c6b24 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - なおさん» いいのです。溢れ出す妄想！またそれを読める私達。なおちゃん、それでいいのです。悩むな！悩むな！書け！書け！書くんだ！なおちゃん(//∇//) (2015年6月26日 19時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - wakaさん» wakaちゃん、お久しぶり！一度自分で決めたことでも、溢れ出す妄想の行き場がなくて笑 結局書いてしまう自分に嫌気がさすよー。 (2015年6月26日 19時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - だから、辞めなくていいって（笑）しばらく来れてなかったから。なおちゃん、楽しみにしてるからね(￣∇￣) (2015年6月26日 0時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - かのかさん» かのかしゃん！お久しぶりです。ぎゅーーんときてくれた？笑 すっごく嬉しいよ。ノンリアルは本当自信がないので、いつもドキドキしながら更新。そう言ってもらえると書いて良かったなぁと思えます。最後に一言。チャミペンじゃなかったんかーい！知らなかったよ！笑 (2015年6月21日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2015年5月7日 23時
