事故ーＣhangmin sideー ページ7
大きく口をパクパクしながらベッドの下に転がり落ちた様子を見て
本当は笑いをこらえるのに必死だった。
この人、本当にからかいがいがある。
誰にも教えたことない、俺の秘密基地。
あの夜景が見渡せる塔のてっぺん。
一人で夜風に吹かれながら、現実を忘れてボーっとビールを飲むのが最高の時間だった。
そこにやってきたもう一人の酔っ払い。
俺の鼻歌に合わせて楽しそうに身体を揺すっていた。
でも、俺には分かる。
この人も、寂しいんだろうなって。
ビールを何本か勧めると、まぁよくしゃべる。
おしゃべりな女は嫌いだけど
今は、なんとなく誰かのたわいもない話が聞きたい気分だったから。
ちょうど良かった。
そのうち、楽しそうにしゃべっていた口数は段々減っていって
「Zzz・・・」
おい、嘘だろ。
こんなところで寝るなよ。
コテンと寄りかかってきた頭を肩に乗せたまま、俺は途方に暮れていた。
チャンミン「・・・大学生・・か。」
嘘は言っていない。
この人は俺の仕事を知ってか知らずか、なにしているのか聞いてきたから。
今は歌を歌う仕事はしていない。
俳優業と、作詞を少し。
だから、今の本業は大学生。
アイドルというフィルターを外した今の俺は
どんな風に見えているんだろう。
チャンミン「それにしても・・隙があり過ぎ。」
口が開いたまま寝ている彼女の顔を眺める。
俺だって男だから
この下心
さぁ、どうしてやろうか。
なんて柄にもないこと考えていると。
「ん・・・」
完全に油断していた俺の首筋に腕を巻きつけて、顔を埋めてきた彼女。
チャンミン「ちょ！ちょっと待った・・・汗」
ーーーー
ーーー
不可抗力。
俺はなにもしていない。
酔った彼女がまた起きて、「帰りたい」って言うからタクシーで送ろうとして。
「帰らないで」ってごねるから、朝まで一緒にいた。
ベッドに運ぶ時にバランスを崩して、軽く事故みたいなキス。
一番驚いたのは、あなたじゃなくて俺なんですけど。
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なお(プロフ) - 環琉さん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！ (2018年9月25日 21時) (
レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
環琉(プロフ) - なおさんこんにちは。いつも素敵なお話ありがとうございます。 (2018年9月16日 11時) (レス) id: 3c1ded918f (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティ(プロフ) - こんばんは。一気に読ませて頂きました。今は亡き彼の墓前で「彼女を貰っていいですか？」って言うシーンには胸打たれました。チャンミンを良く理解しているギュのシーンも楽しかったです。最後は幸せな気持ちになりました。 (2017年6月8日 21時) (レス) id: 1eac5c6b24 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - なつさん» なっちゃーーん！元気？こちらは元気よ。仕事忙しいっす。相変わらず新作も書くことなく。でも暇だから（笑）見直して修正しちゃう。待たせる時間もドＳだからね。ちょっとずつ。苦しくなる、超重い話が書きたい。最近私病んでるからねw (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - hakuさん» わー！すごく嬉しいです。コメント苦手なのに送ってくださってすごく励みになりました。最近更新ないですが、また現れたらこっそり遊びにきてくださいね。こちらこそいつもありがとうございます！ (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年6月5日 13時
