It is not sweet ページ37
ユリ「荷物、ここでいいー？」
２０１４年
夏
私は、また引っ越しをしていた。
ユリ「なんだって、今度はこんな正反対のマンションに・・・」
大きな部屋を見渡して、呆れたようにため息をつく。
チャンミン「セキュリティと利便さを考えたら前のアパートは考えられません。」
A「私はどこでもいいって言ったんだけど・・・」
ユリ「ちょっと、甘やかし過ぎなんじゃないの〜
こんな芸能人みたいなマンション、買ってあげるなんて。」
チャンミン「僕は正真正銘、芸能人ですよ？」
ユリ「Aは一般人でしょうが。
維持費とか払っていけるの？
うちの会社の給料、安いんだから・・・」
チャンミン「維持費は僕が払いますよ？
僕も住むつもりですから。」
A・ユリ「「え！？」」
『私が』住むところを探してくれたはずなのに、チャンミンも住むなんて聞いてない。
チャンミン「当たり前でしょ？」
今の住んでるところの解約に手間取っているらしく、言ってなかっただけだと
彼の強引さに唖然としながら、内心嬉しくて口元が緩む。
ユリは、チャンミンのこともう『憧れのスター』として接してる様子はない。
ユリ「ねぇ、キュヒョンは今日来ないの？」
キュヒョンさんに至っては、男女を越えた親友になってしまった。
「俺たちのこと、ちっとも芸能人だと思ってない」と、あなたはわざと拗ねたふりしてみせるけど。
本当は、嬉しく思ってくれてることを私は知ってる。
A「あ、チエルさん。」
テレビを接続すると、大画面にはバラエティに出ているチエルさん。
チャンミン「こういう仕事、以前は出たことなかったけど今は楽しいって言ってた。」
当時の彼とは、破局したと会見を開いてちゃんと片を付けた。
オッパとして、頑張った妹を誉めてやりたいと言っていた。
みんながそれぞれ、前を向いて生きてる。
ユリ「はい、そこ！私がいるのに二人の世界に入らない！」
ふとチャンミンと見つめ合っていると、ユリがおどけて笑った。
いつまで経っても、私たちは相変わらずのままで。
チャンミンが側にいて、私も彼の側にいる。
ずっと臆病で寂しかった心は、あなたが溶かしてくれた。
チャンミン「早くユリさん帰ってくださいよ、Aさんと二人きりになりたいのに。」
甘くない恋愛なんて
自分の手で、いくらだって変えられる。
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なお(プロフ) - 環琉さん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！ (2018年9月25日 21時) (
レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
環琉(プロフ) - なおさんこんにちは。いつも素敵なお話ありがとうございます。 (2018年9月16日 11時) (レス) id: 3c1ded918f (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティ(プロフ) - こんばんは。一気に読ませて頂きました。今は亡き彼の墓前で「彼女を貰っていいですか？」って言うシーンには胸打たれました。チャンミンを良く理解しているギュのシーンも楽しかったです。最後は幸せな気持ちになりました。 (2017年6月8日 21時) (レス) id: 1eac5c6b24 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - なつさん» なっちゃーーん！元気？こちらは元気よ。仕事忙しいっす。相変わらず新作も書くことなく。でも暇だから（笑）見直して修正しちゃう。待たせる時間もドＳだからね。ちょっとずつ。苦しくなる、超重い話が書きたい。最近私病んでるからねw (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - hakuさん» わー！すごく嬉しいです。コメント苦手なのに送ってくださってすごく励みになりました。最近更新ないですが、また現れたらこっそり遊びにきてくださいね。こちらこそいつもありがとうございます！ (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年6月5日 13時
