弱さーＣhangmin sideー ページ13
A「・・今日は・・・無理・・です。」
俺の電話に開口一番こう答えた。
チャンミン「なんで？
会いたい時に会えなかったら意味ないじゃん。
なんの為の彼女？」
あれからチエルから、聞きたくもない彼氏ののろけ話を聞かされて。
苛立つ気持ちをどこにぶつければいいか持て余していた。
A「今日は・・・人と会う約束があって・・」
チャンミン「誰と？俺より優先の約束？」
A「・・・・。ごめん。」
なんだか歯切れの悪さが妙に癪に障る。
チャンミン「・・・男？」
ただのゲームの彼女じゃないか。
こんな聞き方、踏み込み過ぎててバカみたいだ。
A「違う・・・けど・・」
けど？なんなんだよ。
チャンミン「もういい。」
あからさまに話を中断して電話を切った。
休憩スペースのソファにドカッと深く座り直す。
あーー、いらいらする。
ユノ「チャンミン、ここにいたの？」
会議室から出てきたユノヒョンが、自動販売機とにらめっこする。
ユノ「二人でカムバックの話。まとまりそうだから。」
チャンミン「本当ですか？」
甘ったるそうなジュースを選んで、ごくごく飲み始めた。
ユノ「チャンミンもちゃんと準備して。」
チャンミン「してますよ。
ボイストレーニングはかかさずやってるし、身体だって引き締めて・・」
ユノ「心の問題だよ。」
チャンミン「心？」
ヒョンは缶を膝の上に置いて、俺の方をジッと見た。
ユノ「これからは前を向いていくしかないんだよ。
色々なことから立ち直らなきゃ。
誰かの支えを借りたっていい。
今のチャンミンは・・・誰かのせいにしているようにしか見えないよ？」
いきなり大真面目な顔してそんなこと言われたもんだから
口がポカンと開いてしまった。
チャンミン「僕は・・・誰かのせいになんかしてませんよ。」
ユノ「そう。ならいいんだけど。」
軽く微笑んで、ヒョンは立ちあがって行ってしまった。
分かってるよ。
立ち直っていかなくちゃいけないことくらい。
自分の弱さに一番腹が立っているのは俺自身なんだ。
仕事のことも。チエルのことも。
代わりーＣhangmin sideー→←届かないーＣhangmin sideー
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なお(プロフ) - 環琉さん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！ (2018年9月25日 21時) (
レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
環琉(プロフ) - なおさんこんにちは。いつも素敵なお話ありがとうございます。 (2018年9月16日 11時) (レス) id: 3c1ded918f (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティ(プロフ) - こんばんは。一気に読ませて頂きました。今は亡き彼の墓前で「彼女を貰っていいですか？」って言うシーンには胸打たれました。チャンミンを良く理解しているギュのシーンも楽しかったです。最後は幸せな気持ちになりました。 (2017年6月8日 21時) (レス) id: 1eac5c6b24 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - なつさん» なっちゃーーん！元気？こちらは元気よ。仕事忙しいっす。相変わらず新作も書くことなく。でも暇だから（笑）見直して修正しちゃう。待たせる時間もドＳだからね。ちょっとずつ。苦しくなる、超重い話が書きたい。最近私病んでるからねw (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - hakuさん» わー！すごく嬉しいです。コメント苦手なのに送ってくださってすごく励みになりました。最近更新ないですが、また現れたらこっそり遊びにきてくださいね。こちらこそいつもありがとうございます！ (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年6月5日 13時
