届かないーＣhangmin sideー ページ12
キュヒョン「はぁ？今・・何て言った？」
チャンミン「だから〜、彼女ができた。」
飲んでいたコーヒーを大げさに吹き零した奴を、わざとらしく睨んだ。
キュヒョン「なんで！！チエルは！？
この間、交際報道が出たばかりで・・・
ショックのあまり、頭おかしくなったか？」
失礼だな、頭はおかしくなってない。
ちょっと、自暴自棄にはなったけど。
チャンミン「別にいいだろ？
付き合ってたわけじゃないんだし、新しく彼女ができたくらい。」
キュヒョン「チエルに打ち明けられて、死にそうな顔してたのはどこのどいつだよ。」
・・・本当、うるさいな。
キュヒョン「で？相手はどんな子？」
わくわくした顔で俺の方に身を乗り出す。
チャンミン「んー、よく分からない。」
キュヒョン「は！？」
また目を丸くして、若干引き気味。
チャンミン「たぶん、年上。
顔はまあまあ可愛い。
料理が上手。
他に、聞きたいことは？」
まくしたてた俺に、信じられないというように肩をすぼめて見せた。
事務所の休憩スペース。
自動販売機が並ぶソファの前に、俺とキュヒョンはいた。
キュヒョンはもうすぐ始まるカムバックの打ち合わせ。
俺は・・・ドラマの撮影が終わったから、今は特にすることはない。
ユノヒョンは、二人でカムバックの準備をするぞ！と気合が入っていたけれど
俺は、果たして二人だけでまたやっていけるのか。不安の方が大きかった。
向こうの廊下から、チエルが歩いて来るのが見えた。
キュヒョン「あ、時間だ。俺もう行かなきゃ。」
そそくさとレッスン室に戻っていくキュヒョンを眺める。
チエル「オッパ。」
チャンミン「お疲れ、チエル。」
優しく微笑みかけてくる、愛しい彼女。
チャンミン「コーヒーおごってやるよ、彼氏ができたお祝いに。」
嫌味に聞こえたら、まだ脈はあったのかもな。
チエル「嬉しい、ありがとう。」
にっこり笑って俺の側に近寄ってくる。
俺の気持ちなんて、何も届いてない。
みじめな今の自分を受け入れてくれるのがAさんなら。
今夜、また会いに行ってみよう。
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なお(プロフ) - 環琉さん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！ (2018年9月25日 21時) (
レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
環琉(プロフ) - なおさんこんにちは。いつも素敵なお話ありがとうございます。 (2018年9月16日 11時) (レス) id: 3c1ded918f (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティ(プロフ) - こんばんは。一気に読ませて頂きました。今は亡き彼の墓前で「彼女を貰っていいですか？」って言うシーンには胸打たれました。チャンミンを良く理解しているギュのシーンも楽しかったです。最後は幸せな気持ちになりました。 (2017年6月8日 21時) (レス) id: 1eac5c6b24 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - なつさん» なっちゃーーん！元気？こちらは元気よ。仕事忙しいっす。相変わらず新作も書くことなく。でも暇だから（笑）見直して修正しちゃう。待たせる時間もドＳだからね。ちょっとずつ。苦しくなる、超重い話が書きたい。最近私病んでるからねw (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - hakuさん» わー！すごく嬉しいです。コメント苦手なのに送ってくださってすごく励みになりました。最近更新ないですが、また現れたらこっそり遊びにきてくださいね。こちらこそいつもありがとうございます！ (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年6月5日 13時
