嘘ーＣhangmin sideー ページ19
カムバックに関する分厚い資料に目を通す。
会議には専務や理事たちほぼすべてが参加していて、失敗出来ない会社側の本気度が分かった。
理事「ソウル中、いや世界中すべてをおまえたちの媒体で埋め尽くすぞ！」
久しぶりの撮影やレコーディング、ものすごい数をこなした。
そんな時、Aさんからのメール。
『最近連絡ないから、風邪でもひいてないかと心配になりました。
ちゃんとご飯食べてる？』
そのいかにも『普通』の彼女との会話に、妙な安心感があった。
・・・ソウル中に俺の顔が溢れ出したら、
バレるのも時間の問題だ。
あくまでも大学生として、『普通』に接してくれるAさんに
本当のことが言い出せないまま、月日だけが経っていた。
ーーーー
チャンミン「突然呼び出してごめん。」
A「いいよ。私もちょうど仕事終わったところだし。」
急きょ撮影が延期になって、久しぶりに早い時間からスケジュールが空いたから
突然、飯に誘ってもAさんは快くＯＫしてくれる。
A「なんかチャンミン君、芸能人みたい・・・」
サングラスに髪を撮影用にセットしたままだったから。
それでもこの人は、気付かない。
チャンミン「鈍感というかなんと言うか・・・」
A「え？なに？」
チャンミン「なんでもない。」
ありきたりの会話も楽しく笑い合える。
お酒が進むにつれて、相変わらず彼女は饒舌になって。
A「チャンミン君・・・？」
首をかしげて俺の顔を覗き込む頬はピンク色に染まっている。
片側に流したロングの束ねた髪が色っぽくて、思わず俺の独占欲を煽った。
チャンミン「もう帰ろうか。」
俺の言葉に少し不満そうに落ち込んでいるから。
チャンミン「帰るのは、早くAさん家に行きたいんだけど。」
益々頬は嬉しそうに染まった。
Aさんと居ると、穏やかな自分でいられる。
いつかヒョンが言っていた俺の『心』を前向きにしてくれる。
決して純粋な気持ちで始まった関係じゃないけど。
こんな穏やかな毎日が続けばいい。
本当にそう思っていた。
でもそんな嘘で塗り固めた幸せなんて、
一瞬で覆されることになった。
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なお(プロフ) - 環琉さん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！ (2018年9月25日 21時) (
レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
環琉(プロフ) - なおさんこんにちは。いつも素敵なお話ありがとうございます。 (2018年9月16日 11時) (レス) id: 3c1ded918f (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティ(プロフ) - こんばんは。一気に読ませて頂きました。今は亡き彼の墓前で「彼女を貰っていいですか？」って言うシーンには胸打たれました。チャンミンを良く理解しているギュのシーンも楽しかったです。最後は幸せな気持ちになりました。 (2017年6月8日 21時) (レス) id: 1eac5c6b24 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - なつさん» なっちゃーーん！元気？こちらは元気よ。仕事忙しいっす。相変わらず新作も書くことなく。でも暇だから（笑）見直して修正しちゃう。待たせる時間もドＳだからね。ちょっとずつ。苦しくなる、超重い話が書きたい。最近私病んでるからねw (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - hakuさん» わー！すごく嬉しいです。コメント苦手なのに送ってくださってすごく励みになりました。最近更新ないですが、また現れたらこっそり遊びにきてくださいね。こちらこそいつもありがとうございます！ (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年6月5日 13時
