自意識過剰 ページ14
後部座席の奥に詰め込まれるように押される私
その隣に勢いよく腰を下ろすチャンミン
チャンミン「えぇっと、すみません・・・
おまえ住所言えよ、」
A「なんでチャンミンが乗ってくるわけ！？」
大声でギャーギャー言い合う私たちに、ミラーから一瞥する運転手
チャンミン「早くしろよ！」
A「降りてよ！」
「あの〜・・・」
コホンと咳払いする運転手に、顔を見合わせてようやく静かになった
A「なんでついてくるかなぁ・・・」
チャンミン「・・・今日は一緒に帰る気分だったから。」
なにそれ
タクシーに私だけ乗せて、自分は駅に向かって帰ったらよかったのに
お互い窓の方を向いて会話はほとんどない
時折、鮮やかな街の光に照らされた横顔を盗み見るだけ
A「・・・チャンミンさぁ。」
ふと私が話しかけた
A「まだ涼子さんのこと。忘れられない？」
聞いてどうするのよ
そうに決まってるのに
なんの確認なんだろう、と自分でも分からないけど
最近気になっていた
さっきの話をするまで、
チャンミンはもう、ほとんど涼子さんの名前を出すことはなくなっていたから
チャンミン「忘れる、って定義はなんだろうな。」
A「なにそれ。難しいこと言うね。」
顔を背けたまま、髪が光に透けて私にはキラキラまぶしく見える
チャンミン「・・・好きじゃなくなったわけじゃない。
でも・・・忘れた。もうほとんど思い出せなくなってるから。」
日々の暮らしに押し流されて
消えかけてる感情を、チャンミンは素直に認めていた
A「・・・寂しい？」
チャンミン「うん？」
A「忘れていくことって、寂しい？」
しばらくジッと外を見据えたまま、答えることはなかった
元気出して欲しいよ
チャンミンには、私がついてるじゃない
そんなことを思いながら、次の瞬間出た言葉に驚愕する
チャンミン「おまえ、俺のこと好きなんじゃないの？」
・・・・
A「は、はぁ！？」
驚いて目を丸くする私をちらっと見る
A「どんだけ自意識過剰なのよ！//
べ、別に好きとかそんなんじゃ、」
焦り過ぎてあわあわしている私に、「ふーん」と興味なさそうに呟く
な、なんなのよ
バレてるの！？
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なお(プロフ) - ＊コメントくださった皆様へ＊完結につき、たーーくさんのコメントを頂いておりまして、感謝しています(*^^*) なかなかお返事返せなくて申し訳ありません。今年もよろしくお願いします！まずはお礼までに。 (2019年1月12日 22時) (
レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
shimtomoz(プロフ) - すごく面白かったです！私もこんな風にふたりからジェラッって欲しいなぁ…。なおさんの作品、大好きです。大好きなふたりの描写が絶妙で(o^^o)これからも楽しみにしています！幸せな一年を！ (2019年1月8日 17時) (レス) id: 869133b6bf (このIDを非表示/違反報告)
さちっち(プロフ) - 今年最後の締めくくりがこのお話で良かったです！めっちゃ笑っちゃいました。来年も仲良しな2人がたくさん見られるといいなぁ〜。一年間ありがとうございました。来年も楽しみにしています！良いお年を。 (2018年12月31日 22時) (レス) id: dc893619d5 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - このお話、実写版でやったら監督の「カット」が かかったとたんにチャンミンが恥ずかしそうにパッと離れるんだろんな(笑) (2018年12月31日 19時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - wwwwwwwwユノに抱きしめられるチャンミン(///∀///)目の前で本当見たいわ(*^^*) (2018年12月30日 16時) (レス) id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2018年11月18日 23時
