相手 ページ28
チャンミン「・・・誰？その相手、どこの人？」
A「・・・は？」
しばらくの沈黙の後。
まだ固く掴まれた腕と鋭い目線から、逃げられない。
チャンミン「どこに住んでるの？ソウル？」
・・・・・
え、えぇーーと・・・汗 どうしよう。
口から出任せのただの強がり。
そこじゃないんだけど。
気にして欲しかったのは私の「いい人」なんかじゃなくて。
チャンミンの電話のお相手の話。
チャンミン「携帯貸して。」
チャンミンはぶっきらぼうに私に背を向けると、私の携帯を探し出すようにリビングの周りをウロウロし始めた。
A「え！？私の携帯？なんで・・」
チャンミンの急な行動に真意が掴めなくて。
慌てて後ろを追いかける。
ソファの横に置いてあった携帯を見つけると。
チャンミン「何て名前の人？」
勝手に携帯を検索しようとし始めた。
A「ちょ！ちょっと！！待ってよ。 焦」
携帯を取り上げたくても、チャンミンの高い腕の位置に届くわけない。
チャンミン「・・・僕が話すから。
申し訳ないけど、Aは誰にも渡せませんって。
僕が相手に話してくるから。」
・・・・え？
な、なに言ってるの？
A「やめてよ！！ち、違うから！！」
大きな私の声にチャンミンの動きはピタッと止まって。
ゆっくりこちらに振り向いた。
A「嘘・・・」
チャンミン「は？」
A「相手なんかいない。嘘だから。」
きっとバツの悪い顔をしている私をジーっと見つめて。
チャンミンは大きなため息を吐いて床に崩れるように座り込んだ。
チャンミン「はぁ・・・なんだそれ・・・」
A「・・・ごめん。
言いたいのはそこじゃなくて・・・
チャンミンの好きな子のこと・・・」
言いかけた私に、チャンミンは勢いよく顔を上げた。
チャンミン「なんで僕が好きって話になるの！？
ウネは・・・
電話してた相手を好きなのは、
キュヒョンだよ！！！」
・・・・・
・・・え？？？
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革ベルト
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2012年10月25日 15時
