～Changmin～you're my everything destiny episode (ページ26)

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電話ページ26

ガチャ・・キイィ・ガチャン・・・

静かな部屋にキーロック解除の音がして、玄関に気配がした。

チャンミン「ん・・うん・・・
分かった。
そっちの都合に合わせるから。
いつなら会える？」

携帯を首で挟みながら、立ったまま器用に片方ずつブーツを脱いでゆく。

携帯で話してる相手は・・・友達？

「おかえり」と笑顔で出迎えようと思っていた心は。

チャンミンの楽しそうな話声に、行き場が無くなってしまう。

チャンミン「うん・・・
あ、じゃあね。」

リビングのソファでうずくまるように横になっていた私を見て

驚いたように慌てて電源を切った。

A「・・・おかえり。」

AM３：３０

こんな遅くまで仕事をして疲れているだろう彼に。

もっと気のきいた言葉くらい掛けられないものなのかな。

チャンミン「・・・起きてたの？」

チャンミンは眠そうな笑顔で微笑みながら、持っていた荷物を床に下ろした。

A「ん・・・今起きたとこ。」

考え過ぎる夜は、眠りが浅くて寝た気がしない。

先にベッドに移動して、背中でチャンミンのぬくもりを待った。

でも思いとは裏腹に

ベッドに潜り込んだ彼の疲れた寝息はすぐに聞こえてきて

切ない旋律に胸は締め付けられる。

身体を壊さないようにちゃんと休んで欲しいけど。

知ってる？

おとといの晩から

キス・・・してないよ？私たち。

仕方がないよね

チャンミンの側にいたいなら。

彼の為に、私がわがまま言ってちゃダメだ。

チャンミンは私に変わらず優しいし

彼女になって、一緒に住んで。

これ以上なにが不満なんだろう。

自分でもこの胸のモヤモヤの正体が掴めないまま

たまに家にいても掛かってくるチャンミンの携帯の音を気にしていた。

チャンミンは必ず立ちあがってベランダか寝室で楽しそうに話している。

「誰？」聞いても、仕事関係の人だと言われればそれまで。

可愛らしい女の子の受話器からの声なんて

聞かなかったことにしてしまえばいい。