似合わない ページ31
ユノ「ソンミはあのグループに掛けてるから、
オッパとして頼られるなら、なんとかしてやりたいんだ。」
心残り、とでも言うように
ユノはなかなか私に触れていた手を離そうとしなかった
A「・・・いいよ、もう行って？」
机に積まれた書類の束
私だって、ユノにもっと癒して欲しかった
A「行けばいいじゃないっ！！」
突然涙ぐんだ私をびっくりして見てる
仕事で疲れ切っている私
ユノは厳しくも、優しい言葉は掛けてくれなかった
さっきの電話みたいに
ただ「大丈夫？」って言って欲しかっただけなのに
A「・・・そうだね。
仕事に妥協しないユノには、私みたいな向上心のない女は似合わないね・・・」
ソンミって子なら
ユノは優しく声を掛けて、一緒に悩んでくれるんだろう
A「その子の方がお似合いじゃない・・・」
自分で言っててみじめになる
A「ユノは私と居るより、その子の方が似合うよ・・・」
オッパとしてなのに
付き合っている私との方が
全然似合わない
ユノ「・・・なに言ってるの？A、」
眉をひそめたユノが顔を覗き込む
ユノ「ソンミとはそんなんじゃ、」
A「呼ばれたら、すぐ飛んで行くじゃない。
私と居るより、その子を優先してるじゃない。」
仕事
仕事
分かってる
分かってる
でも苦しいの
ユノ「A、それは、」
ユノの正論なんて
今はなにも聞きたくない
結局ユノは二度目の電話が掛かり、
渋々部屋を後にした
電話口ではあの女の子は泣いていたみたいだ
翌週
残業を切り上げると２１時を回っていた
「A、駅まで一緒に帰ろう。」
声を掛けてきたのは同じ部署の先輩
顔は整っていて物腰が柔らかく、女子社員の中でも一番人気の男性だ
A「先輩も残業でしたか。」
先輩「あぁ。出張から戻って報告書書いてた。」
ぷらぷらふたりで通りを歩きながら、居酒屋のいい匂いに釣られる
先輩「飯でも食ってく？」
A「すみません・・・まだ仕上げなきゃいけない資料残ってて。」
先輩「すごいな。よく頑張ってるな。」
見上げると穏やかなその微笑み
ただそれだけの言葉に、涙腺が緩みそうになった
先輩「おまえ、最近頑張り過ぎじゃない？」
A「・・・はい。でも、」
目の前に置かれた仕事を精一杯やる
あの時ユノが言っていた言葉は
間違ってるわけじゃないから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 951人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ﾄﾓ(プロフ) - ぜひユノ書いてください┏○ﾍﾟｺでも、なおさんのおかげで、チャンミンはもちろんギュも好きになったり入り込んでしまいます笑！ (2016年10月26日 19時) (
レス) id: 544d410953 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ﾄﾓさん» さっそく読んでくれてありがとう！よかった〜♪ユノペンさんにそう言ってもらえて一安心！ユノのイメージってこんな感じだよなぁ・・と意外とスラスラ書きやすかった。また機会があったらユノ書いてみたい。付き合ってる妄想ならまた酒が進むよ！ (2016年10月26日 16時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
ﾄﾓ(プロフ) - なおさんコメント遅くなりましだが、その日の夜にさっそく読みました笑めっちゃゆのっぽい！笑人たらしのユノらしいお話でほっこりきました☆ユノと付き合いたい笑笑 (2016年10月25日 23時) (レス) id: 544d410953 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ほし☆いちさん» 返信遅くなりました！わー、嬉しいです。本当にありがとうございます！ユノは初めての試みでしたが、ぽやぽやユノもしっかりユノも両方欲張りました。書いててすごく楽しかったです。また遊びに来て下さいね〜！ (2016年10月18日 14時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - wakaさん» わかちゃん！こちらにもコメントありがとう！応援遠くから届いてたよ〜☆ (2016年10月18日 14時) (レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2016年5月5日 22時
