Another Story６ーChangmin sideー ページ39
A「ねぇ、いいでしょ？」
チャンミン「・・・なんでそんなよく知りもしないやつと飯行かなきゃいけないんだよ。」
A「お願い！もう断り切れなくなっちゃってさ。
私も一緒に行くし、全部おごるから！」
顔の前に手を合わせて、上目遣いで俺を見上げてくる顔は可愛いと思ってしまうけれど。
A「チャンミンとどうしても友達になりたいって女の子がいるんだけど・・・」
その可愛いお願いは、俺にとって残酷。
申し訳なさそうに提案されたいわゆる『紹介』は。
あいつが俺のことをなんとも思っていない対象と実感してしまう。
チャンミン「三人ってのも微妙だな。」
A「そう？なんなら私抜きで行ってもらってもいいくらいなんだけど。」
それは、困る。
俺は、その紹介相手と付き合う気なんかサラサラないのだから。
俺はどっちかって言うとベラベラしゃべるタイプでもないし。
明るくて誰とでも仲良くできる、例えばユノさんみたいなタイプとは明らかに違う。
A「それでも、チャンミンは本当モテるよね。」
電車の中で楽しそうに笑う横顔を見つめる。
意味ないんだ、それじゃ。
いくら他の女が寄ってきたって、一番想われたい君に想われなきゃ意味がない。
混んできた車内に、押されるようにドアの隅に追いやられる。
背の高い俺は、君を守るように包み込んでいるのに。
A「あ！あの焼き肉屋の看板見てー！
新しくオープンしたんだね。」
君はそんなことまるで気が付かずに、無邪気に笑う。
こんな苦しい恋愛に終止符を打てるとしたら。
それは、君か俺のどちらかが先に失恋した時。
もし少しでも俺の方に振り向いてくれるなら。
いくらでも愛してあげられるのに。
A「ね？あの子、いい子だったでしょ？
チャンミンには本当はもったいないんだけどー笑」
確かに紹介された相手は、いい子そうだったし美人だったけど。
チャンミン「俺みたいなやつ、やめといた方がいいよ。」
多分、深入りしても傷付けることになるだけだから。
いつまでも一人の女に心を縛られている。
響きはかっこいいけど、情けなくて臆病で。
君しか愛せない、そんな男やめたほうがいい。
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なお(プロフ) - ひみさん» コメントどうもありがとうございました。私にとってもこのお話は一気に読者様の目に触れることになった思い出深い作品です。今現在は他のお話も書いていますので、もしよろしかったら遊びに来てくださいね。 (2015年9月3日 22時) (
レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
ひみ(プロフ) - 好きだなー。素敵なお話でした。 (2015年9月1日 23時) (レス) id: 153405762e (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - さくらさん» さっそくなんですが、本日ＰＷ開きましたー！楽しみにして頂いてありがとうございます！続編はプレッシャーもある、不安もありですが、楽しみながら書いていけるといいな。また読んでやってください。＾＾ (2014年9月7日 23時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - あっきさん» いえいえ、公開遅れていましたがなんとかＰＷ開けました。遅くなって本当にすみませんでした。楽しんでやってくださいね！ (2014年9月7日 23時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - さと☆さん» ＰＷ解除致しました。＾＾せかしてもらってちょうどいい、腰の重たい作者です。これからもよろしくお願い致します。 (2014年9月7日 22時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年7月23日 22時
