長さ ページ32
ユノ「本気でAに、彼女になってほしいと思ってる。」
ユノさんから最後に言われた言葉が頭から離れない。
チャンミン「・・・なんでそんなボーっとしてんの。
ユノさんとなんかあった？分かりやす過ぎ。」
夕方、チャンミンと翌朝一番の会議の設営をしていた。
会議室でチャンミンは、ワイシャツの袖をまくってプロジェクタースクリーンの調整をしてる。
A「・・・あのね、私もう。ユノさんのこと好きじゃないよ？」
私の発言に、チャンミンが目を丸くして顔を上げた。
チャンミン「諦めたの？」
諦めたっていうか・・・チャンミンを好きだって気付いたから。
A「でもさっき、ユノさんに彼女になって欲しいって言われた・・・」
今は、チャンミンが好き。
でも、ずっと長く好きだった憧れのユノさんに想われて。
まったく嬉しくないわけじゃなかった。
チャンミン「・・・はぁ？なにそれ。」
A「だって、ずっとずっと好きだった人なんだよ？
そんな人に好かれて、嬉しくないわけない。」
チャンミンはスクリーンとパソコンに目を向けたままで。
眉間の皺だけが寄っていった。
チャンミン「好きじゃないって言ったくせに、またそうやって尻尾振って着いていくんだ。」
A「そんな言い方しなくたって・・」
チャンミン「好きって言われたら、また気になってくるんだろ？」
イライラしてる時のチャンミンは、切り返しが異常に早い。
A「だから、ユノさんのことはもう・・・」
チャンミン「だいたい好きになった長さで決まるんなら、俺の方が長いだろ。」
・・・ん？なんのこと？
チャンミン「ふざけんなよ。なにが嬉しくないわけない、だよ。
俺の方がおまえを好きだっつーの。
比べ物になんねぇよ。」
パソコンを見たまま、ブツブツ言ってる。
・・・・。
聞き間違え・・じゃない、よね？
A「チャンミン・・・？」
無視するように、立ち上がってスクリーンの前にリモコンをかざす。
A「チャンミン・・・
私も・・チャンミンが好き・・・」
薄暗い会議室の照明で、顔がよく見えない。
カシャン
チャンミンが、握っていたリモコンが音を立てて落ちた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 913人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なお(プロフ) - ひみさん» コメントどうもありがとうございました。私にとってもこのお話は一気に読者様の目に触れることになった思い出深い作品です。今現在は他のお話も書いていますので、もしよろしかったら遊びに来てくださいね。 (2015年9月3日 22時) (
レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
ひみ(プロフ) - 好きだなー。素敵なお話でした。 (2015年9月1日 23時) (レス) id: 153405762e (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - さくらさん» さっそくなんですが、本日ＰＷ開きましたー！楽しみにして頂いてありがとうございます！続編はプレッシャーもある、不安もありですが、楽しみながら書いていけるといいな。また読んでやってください。＾＾ (2014年9月7日 23時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - あっきさん» いえいえ、公開遅れていましたがなんとかＰＷ開けました。遅くなって本当にすみませんでした。楽しんでやってくださいね！ (2014年9月7日 23時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - さと☆さん» ＰＷ解除致しました。＾＾せかしてもらってちょうどいい、腰の重たい作者です。これからもよろしくお願い致します。 (2014年9月7日 22時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年7月23日 22時
