接待 ページ28
ソナちゃんは風邪をこじらせて本当に具合が悪いらしく、あれから数日欠勤。
チャンミン「あぁ・・・うん。
分かった、買って行ってやるから寝てろって。」
電話越しに聞こえる会話に、もう二人の仲は深くなっているんだと認めざるを得なかった。
もう・・・部屋にも入れるような関係って、そういうことだよね。
付き合ってるんじゃないのかな。
モヤモヤした気持ちで仕事がまったくはかどらない。
ユノ「今夜、○○商事との接待があるんだけど。
チャンミンは、予定があるんだな？」
電話が聞こえていたらしいユノさんがチャンミンに向かって話し掛ける。
チャンミン「・・・あぁー、えぇっと・・・」
ユノ「よかったら連れていって先方に挨拶させようかと思ったけど。
・・・じゃあ、A一緒に来るか？」
え、私？
ユノ「今日の接待はロイヤルホテルだぞ、美味いフレンチ食わしてやるから。」
・・・私には、餌で釣るんですね。
大手の取引先の接待は、勉強にもなるから。
A「はい、行きます。」
するとユノさんは、にっこり微笑んで私の耳元にそっと顔を近付けた。
ユノ「飲み過ぎてもいいよ、ホテルだから。
そのまま二人で泊まって行こうか。」
そんな色気のある目で見ないで。
顔が、ボンっと音がするくらい熱くなったのが分かった。
その様子を見ていたチャンミンの顔が怖い。
チャンミン「やっぱり、俺も行きます。」
ユノさんと二人、会社を出ようとするとチャンミンが後ろから走ってきた。
A「・・・ソナちゃんのところに、行くんじゃなかったの？」
そんなつもりなかったのに、嫌味っぽくなってしまった。
ユノさんはタクシーの助手席で、私とチャンミンは後部シート。
チャンミン「・・・あそこの会社の担当者はえろ親父だから。
おまえが接待するには荷が重過ぎるんだよ。」
・・・会ったこともないくせに。
クスッと笑って窓の外に目をやった。
お互いの右手と左手の距離は数ｃｍ。
このまま強く握ってしまえば。
私のこと、少しは意識してくれるんだろうか。
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なお(プロフ) - ひみさん» コメントどうもありがとうございました。私にとってもこのお話は一気に読者様の目に触れることになった思い出深い作品です。今現在は他のお話も書いていますので、もしよろしかったら遊びに来てくださいね。 (2015年9月3日 22時) (
レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
ひみ(プロフ) - 好きだなー。素敵なお話でした。 (2015年9月1日 23時) (レス) id: 153405762e (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - さくらさん» さっそくなんですが、本日ＰＷ開きましたー！楽しみにして頂いてありがとうございます！続編はプレッシャーもある、不安もありですが、楽しみながら書いていけるといいな。また読んでやってください。＾＾ (2014年9月7日 23時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - あっきさん» いえいえ、公開遅れていましたがなんとかＰＷ開けました。遅くなって本当にすみませんでした。楽しんでやってくださいね！ (2014年9月7日 23時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - さと☆さん» ＰＷ解除致しました。＾＾せかしてもらってちょうどいい、腰の重たい作者です。これからもよろしくお願い致します。 (2014年9月7日 22時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年7月23日 22時
