連絡先 ページ12
その日から、ユノさんとは何回か食事に行った。
仕事以外では、すっかり落ち込んでしまっているユノさんを放っておけなかった。
チャンミン「・・・最近、なんで先輩とご飯ばっか行ってんの？」
コピー機の前で背後から低い声がして振り返った。
A「あ・・・それは・・先輩、暇な私に付き合ってくれて・・・」
ソユンさんとのことは、私が他人に言っていいことじゃない。
会社内で変な噂になってもいけないから、黙っていた。
チャンミン「ふ〜ん。」
なんだか納得いかなさそうに、コピー機のボタンを連続で押して当たり散らす。
「チャンミンさん。」
ふと呼び止められて、二人で一斉に振り返った。
「あの・・・今ちょっといいですか？」
この子・・・確か秘書課に新しく入った可愛い子だ。
チャンミン「なに？」
チャンミンは持っていた書類をトン、トンと揃えると彼女の方に向き直した。
「あ、あの・・・その・・・携帯の番号とか・・
教えてもらっていいですか？//」
私が隣にいるのが、気まずそうに小声になっていく。
フワフワのカールした髪の毛に、くるんと上を向いたまつ毛。
頬は、ピンク色のチークで可愛く染まっている。
髪をシュシュで一つにまとめてあるだけの私とは、大違い。
すごいな、いきなり携帯番号聞いちゃうなんて。
どうするんだろう、と眺めていると。
チャンミンが振り返って、バッチリ目が合った。
A「いいじゃん、せっかく聞いてるんだし教えてあげなよ。」
私がそう言うと、ギロっと睨み返される。
お〜怖、私はお邪魔ってわけね。
A「こんな可愛い子、絶対泣かしちゃだめだよ〜」
おどけるように笑いながら、手を振って二人を後にした。
携帯を取り出して、連絡先を交換してるチャンミンが見える。
A「早くチャンミンも彼女作ればいいのに・・・」
呟いた言葉は、本心のはずなんだけど。
心は霧が張ったようにモヤモヤしていた。
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なお(プロフ) - ひみさん» コメントどうもありがとうございました。私にとってもこのお話は一気に読者様の目に触れることになった思い出深い作品です。今現在は他のお話も書いていますので、もしよろしかったら遊びに来てくださいね。 (2015年9月3日 22時) (
レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
ひみ(プロフ) - 好きだなー。素敵なお話でした。 (2015年9月1日 23時) (レス) id: 153405762e (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - さくらさん» さっそくなんですが、本日ＰＷ開きましたー！楽しみにして頂いてありがとうございます！続編はプレッシャーもある、不安もありですが、楽しみながら書いていけるといいな。また読んでやってください。＾＾ (2014年9月7日 23時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - あっきさん» いえいえ、公開遅れていましたがなんとかＰＷ開けました。遅くなって本当にすみませんでした。楽しんでやってくださいね！ (2014年9月7日 23時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - さと☆さん» ＰＷ解除致しました。＾＾せかしてもらってちょうどいい、腰の重たい作者です。これからもよろしくお願い致します。 (2014年9月7日 22時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年7月23日 22時
