隙間 ページ1
デスクトップのパソコン画面と、ファイルが並べてある机の隙間。
私の幅は、毎日１０ｃｍと決まっている。
ユノ「はい、それでは先方には１３時に伺いますので。
はい、えぇ。」
電話越しに部長と会話してるあなたが
一番、よく見える角度。
「おい、・・・おい！」
釘付けになっている私の頭上で、邪魔するヤツの声がする。
A「なによ・・・ちょっと今忙しい・・」
慌ててパソコン画面に視線を戻して、
何食わぬ顔で納品書の続きを作る振りをする。
ちぇっ・・・
さっき、ユノさんの電話を切った時にネクタイを緩める仕草。
完全に見逃した。
チャンミン「なにが忙しいだよ。
おまえ、今先輩のことばっかり見て・・・」
A「あーあーー！！！焦
なんですか、チャンミンさん！！汗
今すぐやりますから！！」
ユノさんに聞こえないように大声でごまかしたら
とんでもないことを口走ってしまった。
ヤツはニヤリと不敵な笑みを浮かべて
チャンミン「じゃあ。
この来期の提案資料、来週までに１００部コピーしといて。」
ひゃ、１００部！？？
固まる私の顔を見て
チャンミン「今すぐやるって言ったじゃん。」
そう楽しそうに言い払った。
や、やられた・・・
ずーんと落ち込む私を見て、ちょうど外回りに出掛けようとしたユノさんが通りかかる。
ユノ「あいかわらず、仲いいね。笑」
先輩・・・
どこをどう見たら、これが仲良く見えるんですか？泣
その誤解だけは、全力で解いておきたい・・・
チャンミン「先輩、そういえば今週末。
合コンあるんですけど、行きません？」
堂々と誘うチャンミンに、少し困った顔をしながら
ユノ「遠慮しておくよ。
俺には、ソユンがいるからね。」
ほらね。
ユノさんが行くわけないじゃない。
きっと遊び人の、ヤツには分からない。
なぜか私が、誇らしく胸を張っていると
チャンミン「なんでおまえが嬉しそうなの。」
ソユンさんという恋人がいる。
虚しく思ったら、それで負け。
ただ遠くから見つめていられればそれでいいのに。
何もかも見透かされている気がするヤツの瞳は
やっぱり嫌い。
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なお(プロフ) - ひみさん» コメントどうもありがとうございました。私にとってもこのお話は一気に読者様の目に触れることになった思い出深い作品です。今現在は他のお話も書いていますので、もしよろしかったら遊びに来てくださいね。 (2015年9月3日 22時) (
レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
ひみ(プロフ) - 好きだなー。素敵なお話でした。 (2015年9月1日 23時) (レス) id: 153405762e (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - さくらさん» さっそくなんですが、本日ＰＷ開きましたー！楽しみにして頂いてありがとうございます！続編はプレッシャーもある、不安もありですが、楽しみながら書いていけるといいな。また読んでやってください。＾＾ (2014年9月7日 23時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - あっきさん» いえいえ、公開遅れていましたがなんとかＰＷ開けました。遅くなって本当にすみませんでした。楽しんでやってくださいね！ (2014年9月7日 23時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - さと☆さん» ＰＷ解除致しました。＾＾せかしてもらってちょうどいい、腰の重たい作者です。これからもよろしくお願い致します。 (2014年9月7日 22時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年7月23日 22時
