恨む ページ6
それから、ソヤンコーポレーションとの本格的な商談がスタートした。
大きな取引になる今回の案件をふたりで必死にこなしていた。
必然的に、先方に出向く機会も多くなる。
チャンミン「・・・・。」
チャンミンは自分で気が付いていないかもしれないけれど。
この会社のエレベーターに乗る度に、唇を噛み締めていて。
もの思いにふける顔になる。
それは、私にはなんだか入り込む余地がないような気がしていた。
コンコン
「どうぞ。」
A「失礼致します。」
今日は、新規事業のチーフ顧問も務めているミナ夫人との会議の日だった。
ミナ「どうぞ？掛けて？」
来客用のソファに私たちふたりを促した。
ミナ「改めて。
今回のこの事業を成功させられるパートナーに巡り会えて嬉しいわ。」
相変わらずの美貌で、髪の毛を掻き上げる。
チャンミン「・・・よろしくお願いします。
さっそくですが・・・」
ミナ「気が早いのね。
少し世間話くらい付き合ってちょうだいよ。」
クスクス笑う奥さまを睨むように顔を上げた。
チャンミン「僕は、世間話をしに来たんじゃない。
商談に来たんです。」
A「ちょっと！チャンミン！やめなよ。」
噛み付くような反応しかしないチャンミンが心配になってくる。
ミナ「Aさん、いいのよ。
私、この人には恨まれていて当然なんだから。」
・・・恨む？
チャンミン「仕事に関係ない話はやめましょう。」
遮るように書類を配り始めた。
それから、仕事の件ではお互いの意見を言い合って活発な議論が出来たけど。
A「・・・・。」
隣に座るチャンミンと、その正面に座っている奥さま。
二人の顔を交互に見比べながら、なんとも言えない不安感が襲ってきていた。
ミナ「チャンミン。
またね。」
帰り際、私には目もくれずにチャンミンに手を振った。
チャンミン「・・・帰ろう。」
電車に揺られながら、窓に映るチャンミンの顔は。
恨むというより、悲しそうな目をしていた。
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結那 - ユノと結ばれてもいいと思います (2015年4月18日 15時) (
レス) id: 6ad2845574 (このIDを非表示/違反報告)
なっおドラ(プロフ) - こんばんは^^ このお話すごく好きです。どっぷりハマってます。続きが読みたいので、宜しければパスワード教えて下さい。お願いします♪ (2014年11月12日 23時) (レス) id: aacc3f465f (このIDを非表示/違反報告)
らぶ(プロフ) - パスワード教えて下さいお願いします。早く続きが見たいです。 (2014年11月12日 23時) (レス) id: 14713987c8 (このIDを非表示/違反報告)
オウム - 毎回なおさんの作品を楽しみにしてますオウムと申します。こんばんは！第3章がパスワード必要とのことで、初めてメッセージを送りました。私はチャミペンです。2章で、ユノと最後終わっちゃって、、正直苦しいです(笑)。続編期待していますので、よろしくお願いします。 (2014年11月12日 23時) (レス) id: 1bc8c1591a (このIDを非表示/違反報告)
えみり(プロフ) - はじめまして。すべての作品楽しく読ませていただいたいます。続きが読みたいので、パスワードを教えてください。よろしくお願いいたします。 (2014年11月12日 23時) (レス) id: bfd842430a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年9月6日 22時
