さようなら ページ40
ふたりの間の距離が遠い。
近づくことさえお互いためらっているようだった。
A「私・・・一言相談して欲しかった。
赴任する、そんな大事な事実を他の人から聞いた私の気持ち、分かる？」
何度も、笑顔で送り出してあげることが最善なんだと言い聞かせた。
でも。
やっぱり、私は許してない。
心のどこかで信じていたチャンミンに裏切られた気持ちが拭えなかった。
チャンミン「・・・言い出せなかった。
俺だって、色々おまえのことを考えて・・・」
A「チャンミンは！なにも分かってない！！」
『一緒に行こう』
そう言ってくれればいいのに。
なんて浅はかな期待を持ってしまったんだろう。
A「ずっと側にいるって・・・
約束してくれたじゃない・・」
チャンミン「俺は、待ってて欲しい。
行ったこともないような環境の中で、おまえに苦労させたくない。」
そんなの。
A「勝手な思いだよ・・・チャンミン・・泣」
チャンミンが眉を下げて困ったように立ちすくむ。
その顔、可愛くて大好きだったな。
「お客様、ご搭乗の方ですか？」
搭乗口から歩いてきたＣＡさんが、チャンミンに声を掛ける。
チャンミン「あぁ、はい。
すぐに行きます。」
答えて、また私の泣き顔をじっと見た。
チャンミン「笑顔で・・・Aとここから離れたかったけど。
これじゃあまるで。
別れ話みたいだな。」
チャンミンの声に、色が無い。
A「私の思いが・・・間違ってるっていうの？」
チャンミン「そうじゃない。
でも俺だって、間違っているとは思ってない。」
泣き過ぎて頭がボーっとする。
私の・・・どこが悪いの？
チャンミン「ずっとAに話がしたかったけど、避けてたろ。
こんなことですぐ話し合えなくなると、遠距離恋愛なんて上手くいくと思えない。」
こんな・・・こと？
チャンミン「だからやっぱり・・・」
A「分かった・・・」
チャンミン「・・・・。」
ザワザワした空港の音が、耳の奥の方で遠く聞こえる。
A「元気でね。さようなら。」
くるっと背中を向けて走り出す。
A！
チャンミンの私の名前を呼ぶ声が後ろから聞こえた。
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結那 - ユノと結ばれてもいいと思います (2015年4月18日 15時) (
レス) id: 6ad2845574 (このIDを非表示/違反報告)
なっおドラ(プロフ) - こんばんは^^ このお話すごく好きです。どっぷりハマってます。続きが読みたいので、宜しければパスワード教えて下さい。お願いします♪ (2014年11月12日 23時) (レス) id: aacc3f465f (このIDを非表示/違反報告)
らぶ(プロフ) - パスワード教えて下さいお願いします。早く続きが見たいです。 (2014年11月12日 23時) (レス) id: 14713987c8 (このIDを非表示/違反報告)
オウム - 毎回なおさんの作品を楽しみにしてますオウムと申します。こんばんは！第3章がパスワード必要とのことで、初めてメッセージを送りました。私はチャミペンです。2章で、ユノと最後終わっちゃって、、正直苦しいです(笑)。続編期待していますので、よろしくお願いします。 (2014年11月12日 23時) (レス) id: 1bc8c1591a (このIDを非表示/違反報告)
えみり(プロフ) - はじめまして。すべての作品楽しく読ませていただいたいます。続きが読みたいので、パスワードを教えてください。よろしくお願いいたします。 (2014年11月12日 23時) (レス) id: bfd842430a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年9月6日 22時
