雨ーChangmin sideー＜現在＞ ページ41
A以外、本気で好きになった人なんていない。
経験は０じゃないけど。
「初めて」は全部、君とだと思ってる。
真っ赤になってうつむく顔に、サラサラの髪が落ちて。
それを掻き上げて、首筋にキスをする。
本当は、俺の方が君以上に緊張してると思う。
余裕な顔をしていたいのは、リードしなきゃいけない男のプライド。
上手に君を抱きたいのに。
途中から、情けないくらい余裕が無くなって。
A「チャン・・ミン・・」
途切れ途切れに苦しそうになる君のこと。
もっと俺だけしか感じなくなるようにしたい。
こんな欲求をぶつけたらもう。
君は呆れてしまうんじゃないのかな。
明日から、また確証のない遠距離生活。
こわいんだ。
遠回りし過ぎた俺たちが。
またすれ違っていくんじゃないかって。
A「私も・・好きだよ・・・」
俺の囁く言葉に、何度も返してくれる。
東京に帰したくない。
ずっとこうして、毎晩抱き合っていられればいいのに。
悟られないように、泣きそうになった顔を隠して夢中でキスをした。
A。
この夜をどうか忘れないでーーー
ーーーー
ーーー
A「じゃあ、行くね。」
翌日、荷物をまとめてジャケットを羽織る。
チャンミン「うん・・・」
本当は空港まで送りたいけど。
A「チャンミンが空港に来たら大騒ぎになるでしょ？」
優しく微笑む彼女に、もっとわがまま言えばいいのに。なんて自分勝手なことを思う。
A「あ・・・やっぱり。
雨だね。」
部屋の窓から二人して空を見上げた。
A「私たちが離れる日は、どうしても雨が降る。笑」
そんなこと、寂しそうに言われたらまた抱き締めて離したくなくなる。
A「チャンミン・・・飛行機遅れちゃう・・」
チャンミン「いいよ。遅れたら、まだソウルにいれば。」
顔を上げて、困った笑顔。
チャンミン「俺は、雨が嫌いだった。
Aとの別れを思い出すから。」
A「うん・・・私も。」
チャンミン「でもさ。
これからはいい雨もあると思うんだ。」
A「・・？」
俺の言葉にきょとんとするA。
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アスカ(プロフ) - やっぱり何度読んでもなおさんの作品は大好き。素敵です。 (2018年11月25日 21時) (
レス) id: b6b3a6f85e (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティ(プロフ) - 楽しく読ませて頂きました。ユニさんの彼がユノと分かった時は、その後の展開を期待しながらドキドキでした。チャンミンの、彼女への一途な思いが、凄くカッコ良かったです。最後は、明るい雨の景色が目に浮かび、清々しい気持ちになりました。。 (2017年6月10日 14時) (レス) id: 1eac5c6b24 (このIDを非表示/違反報告)
yuri(プロフ) - 最高！！ヤッパリなおさんのお話は最高！初めて最初からバーットよませてもらいました。疲れた気持ちにエッセンスのようです。ほんとうにありがとく（い (2017年3月10日 1時) (レス) id: 8288146af6 (このIDを非表示/違反報告)
motomato(プロフ) - 今まで読ませていただいていなかったかお話、一気に読ませていただいてます^_^切なく可愛い初恋…もう1度確かめる事が出来たのが、ほっこりするしますね(*^^*) (2015年12月27日 20時) (レス) id: e15e9863b2 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - パスワードの申請くださった皆さん、いつも読んで頂きありがとうございます＾＾こんなにコメントで頂けるなんて思ってもみなくて、お手間を取らせて申し訳なかったな。と思っています。現在は誰でも読めるようにパスを外しました！また宜しくお願いします♪ (2014年6月6日 15時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2013年12月8日 22時
