本当は＜現在＞ ページ39
後日、初めて知ったこと。
「別れることが悔しくて、勝手に電話取って嘘言った。
ごめん。」
長年付き合ってきた前の彼氏は、私が理解していたよりもずっと脆くて
愛情の表現が最後まで下手な人だった。
この事実をチャンミンに告げると
チャンミン「・・・そんな相手に同情しなくていいから。」
まだ怒りは消えておらず、それでも相手を悪く言わなかった私を呆れたように抱き締めた。
ちゃんと誤解を解こうとしなかった私とチャンミンもまた
下手な恋愛しかできない相手同士なのかも知れない。
A「・・結婚？」
ユニ「そう。まだ先の話なんだけどね。笑
ユノが『一生側にいて欲しいのはユニしかいない』だって。照」
まばゆいエンゲージリングを左手にはめて、嬉しそうに微笑む。
チャンミン「・・まさかと思ったけど、あの人本気でプロポーズしたんだ。」
ユニ「え？」
チャンミン「あ、いや。こっちの話。」
短い韓国滞在期間ももうすぐ終わり。
実家に帰っていたユニと合流して、チャンミンとことの経緯を話していた。
ユニ「まぁ、私は初めから二人は好き同士なんだって分かってたから。笑」
A「え！？汗
本当に？ユノさんも？」
ユニ「・・・ユノは分かってなかった。」
チャンミン「でしょうね。」
人目に付きにくいカフェで、チャンミンだけサングラスをしたまま三人でコーヒーをすする。
ユニ「ま、とにかく無事うまくいって良かった！」
チャンミン「ユニさんには、感謝してます。
Aを韓国に連れてきてくれたこと。」
ユニ「それだけ？
最初に引き合わせてあげたのも私でしょ？笑」
チャンミン「違いますよ。
Aとまた再会したのは、僕とAとの運命ですから。」
しれっとした顔でまたコーヒーをすする。
私は真っ赤になって、チャンミンの台詞に固まってたユニが笑いだす。
穏やかな時間。
このままずっとチャンミンの隣で笑っていたいと思った。
チャンミン「部屋まで送るよ。」
滞在先のホテルの前まで来ても、繋いだ手が離れようとはしない。
明日。
私は一人で東京に帰らなくちゃならない。
A「・・・うん。」
このままどこかに連れ去ってくれたっていいのに、と思う。
帰りたくないよ、本当は。
１０年越し＜現在＞→←初キスーChangmin sideー＜過去＞
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アスカ(プロフ) - やっぱり何度読んでもなおさんの作品は大好き。素敵です。 (2018年11月25日 21時) (
レス) id: b6b3a6f85e (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティ(プロフ) - 楽しく読ませて頂きました。ユニさんの彼がユノと分かった時は、その後の展開を期待しながらドキドキでした。チャンミンの、彼女への一途な思いが、凄くカッコ良かったです。最後は、明るい雨の景色が目に浮かび、清々しい気持ちになりました。。 (2017年6月10日 14時) (レス) id: 1eac5c6b24 (このIDを非表示/違反報告)
yuri(プロフ) - 最高！！ヤッパリなおさんのお話は最高！初めて最初からバーットよませてもらいました。疲れた気持ちにエッセンスのようです。ほんとうにありがとく（い (2017年3月10日 1時) (レス) id: 8288146af6 (このIDを非表示/違反報告)
motomato(プロフ) - 今まで読ませていただいていなかったかお話、一気に読ませていただいてます^_^切なく可愛い初恋…もう1度確かめる事が出来たのが、ほっこりするしますね(*^^*) (2015年12月27日 20時) (レス) id: e15e9863b2 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - パスワードの申請くださった皆さん、いつも読んで頂きありがとうございます＾＾こんなにコメントで頂けるなんて思ってもみなくて、お手間を取らせて申し訳なかったな。と思っています。現在は誰でも読めるようにパスを外しました！また宜しくお願いします♪ (2014年6月6日 15時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2013年12月8日 22時
