目の前＜現在＞ ページ22
チャンミンが振り返ったのと、ほぼ同時。
A「きゃあ！！」
チャンミンの後ろにいた大柄の体格のマネージャーさんに
私は突き飛ばされるように振り払われた。
バランスを崩して、思わず尻もちを付いてしまった。
チャンミン「ちょっ・・！」
マネージャー「マンションの情報、どこから聞き出したんだ！
日本にもこんなファンが来るなんて！」
私のことを、追っかけのファンと勘違いして大声で怒鳴る。
A「違います！私は・・」
チャンミン「彼女は、俺の知り合いです。」
尻もちついた状態の私の腕を掴んで、かばうようにゆっくり立ち上がらせてくれた。
マネージャー「え！？あ・・・そうなのか？
すみません・・」
A「・・・いえ。」
なんだかとてつもなく気まずい状態になって
マネージャー「あ、じゃあ俺はここで。」
いそいそと彼は去って行ってしまった。
A「・・・・。」
チャンミン「・・・・。」
エントランスで立ち尽くしていた私を見て、手をエレベーターの方に軽く振って無言で歩いて行ってしまった。
チャンミン「大丈夫？さっきの。」
A「え？あぁ・・・うん。痛くないよ。
私が急に声掛けたのが悪かった。」
静かで大きな部屋の中で、二人の小さい声だけがやけに響いた。
最初私に振り返った時。
ものすごくびっくりした顔をしていたのに。
今は、なんだか不機嫌そう。
そりゃそうだよね。
A「ごめんね。急にお邪魔して。
ユノさんに・・・話があったんだけど。」
チャンミン「ヒョンに？」
お茶でも淹れようとしてくれているのか、大きなコップを二つ手に取っていて。
対面キッチンから顔を出した。
チャンミン「ヒョンは、別収録で今韓国だけど。」
え！？？
A「日本じゃないの！？」
チャンミン「うん。今夜は俺だけ。」
そう言いながら、ガサガサとお茶の在りかを探してる。
・・・来た意味、ないじゃん。
どうしようか、ぐるぐる頭を回転させていると。
チャンミン「で？なんの用事？」
本来の目的であるユノさんとユニのこと
そのことより、今目の前にいるのは
かつて辛い別れ方を経験した
初恋の彼と、私。
独占欲ーChangmin sideー＜現在＞→←悩み＜現在＞
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アスカ(プロフ) - やっぱり何度読んでもなおさんの作品は大好き。素敵です。 (2018年11月25日 21時) (
レス) id: b6b3a6f85e (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティ(プロフ) - 楽しく読ませて頂きました。ユニさんの彼がユノと分かった時は、その後の展開を期待しながらドキドキでした。チャンミンの、彼女への一途な思いが、凄くカッコ良かったです。最後は、明るい雨の景色が目に浮かび、清々しい気持ちになりました。。 (2017年6月10日 14時) (レス) id: 1eac5c6b24 (このIDを非表示/違反報告)
yuri(プロフ) - 最高！！ヤッパリなおさんのお話は最高！初めて最初からバーットよませてもらいました。疲れた気持ちにエッセンスのようです。ほんとうにありがとく（い (2017年3月10日 1時) (レス) id: 8288146af6 (このIDを非表示/違反報告)
motomato(プロフ) - 今まで読ませていただいていなかったかお話、一気に読ませていただいてます^_^切なく可愛い初恋…もう1度確かめる事が出来たのが、ほっこりするしますね(*^^*) (2015年12月27日 20時) (レス) id: e15e9863b2 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - パスワードの申請くださった皆さん、いつも読んで頂きありがとうございます＾＾こんなにコメントで頂けるなんて思ってもみなくて、お手間を取らせて申し訳なかったな。と思っています。現在は誰でも読めるようにパスを外しました！また宜しくお願いします♪ (2014年6月6日 15時) (レス) id: 53a6debf61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2013年12月8日 22時
