狂うほどに愛されて２【オリジナルヤンデレ短編集】 (ページ11)

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ご飯① ページ11

「ふふ、美味しい？」

美味しそうに僕が作った料理を頬張る君。

誰でも作れそうな簡単な料理だけど、君はとても美味しそうに口に運ぶ。

…その中に、何が入っているのかも知らずに。

事の発端はいつだっただろうか…。

もう忘れてしまったけれど、当時の僕は悩んでいた。

――何故、僕と君はこんなに想い合っているのに、ひとつじゃないのか。

――どうして、こんなにひとつになりたいのに、僕の体に君を取り込むことも、君の体に僕を取り込むことも出来ないのだろう。

―――そうすれば、いつだって君と一緒なのに。

そんな事を、日々頭に巡らせて過ごしていた。

おい、くだらないとか思った奴。出て来い。

僕にしたらとても重要な事だ。

初めは、毎日君と同じ物を食べれば解決するのでは？と思った。

自分の分と君の分、大きさも重さも、小さな具材の1つ１つの数も同じく作って一緒に食べれば…。

君の体内に吸収される物と全く同じ物が自分の中に入る。

これ程の一体感は無いだろう。

けれどそれだと、もし君が友達と外食して同じ物を食べたら、その友達ともひとつになった、という事になってしまう。

まず、何より手間がかかる。それに…君の食べる量と僕の食べる量は全く違う。

正直に言うと、君の食べる量に毎日合わせていたら、空腹で倒れてしまいそうになる。

もっと、もっと。

強く結びつく方法はないのか。

寝る間も惜しんで考え続けた。

暇な時は良い方法がないか、ネットを漁った。