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夜12時。
最近はベッドの中に入っても
考え事が多すぎて寝れるわけなくて。
幸いにも明日はオフで
課題も片付けてあるから
ゆっくりできるんだけど。
無難に羊の数でも
数えてみるか。
何匹か柵を飛ばせてみるけど
だんだん羊の顔が
北斗くんになってきた。
『いや、寝れないわ』
人面羊は勘弁なんだけど。
一緒に楽しくしてた時間が
あまりにも少なくて
「やっぱり夢?」って何回
思ったことか。
何回も寝返りを打って
結局半分羊・半分北斗くんを
1000匹以上数えたけど
やっぱり何事もなかったように寝る
なんて出来るはずもなくて。
ラジオでもつけようかな〜
なんて思ってラジカセに
手を伸ばした時。
ーーー♪
『びっっっっっくりしたぁ』
けたたましく鳴った私の携帯。
こんな時間に誰?
『…っ北斗くん?』
こんな時間に北斗くんから電話。
なんで?えっ、もしかして
私こんな時間帯に振られる?
出来れば太陽出てる時が良かったな
なんて思ったりもして。
勢いに任せて電話に出る。
『もしm、』
「Aちゃーん?!」
電話口で叫んでるのは
酔っ払った北斗くん…?
『ど、どうしたの?
こんな時間に』
「いやー樹と飲んでてさ
会いたくなっちゃってー
Aちゃんにー、えへへ」
かなり酔ってるのか
舌足らずな喋り方で正直可愛い。
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作者名:あいびー | 作成日時:2024年2月4日 12時