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樹side
『本当に申し訳
ございませんでしたっ！！！』
久しぶりにReverseに行くと
Aちゃんにビックリする
くらい直角で頭を下げられて。
幸いお客さんが誰もいない時
だったからよかったけど、すげぇ
デカい声で謝られることなんて
早々ないんだけど？(笑)
「え、なになに、
怖いんだけど(笑)」
『いや、ほら、あの日酔って私
変なことしたって聞いたから…』
「あぁ、全然大丈夫！あの後色々
上手くいったから」
そう言うと少しだけ顔が
晴れたAちゃん。
『いや、それは本当よかった。
本当に私のせいで色々台無しに
なってたら、樹くんに合わせる顔
ないなって思ってたから』
久しぶりに食べるパニーニは
相変わらず美味しくて。
インターンもやりながらだから
頻度は減ったけど今も気分転換に
バイトしにきてるらしい。
それにしても
相変わらずコーヒー美味い。
「俺こそ、あの日
置いてっちゃってごめんね？」
『ううん、て言うかあの日
無理矢理誘っちゃってごめんね？
本当、次同じようなことあったら
全然断ってくれていいからね？』
「いや、酔っ払ったAちゃん
かなり面白かったよ(笑)」
『面白かったなら…まぁ
つまんないよりはいいけど
本当、色々ごめんね？』
「ううん、マジで全然気にしないで。
俺もAちゃんの友達だし
友達として愚痴聞いたりするのは
当たり前でしょ？」
『彼女さんに合わせる顔
ないよ、本当』
「今度連れてくるよ！色々話したらさ
会いたいかもーなんて言ってたから」
『え、是非是非！！』
「二人ぜってぇ仲良くなりそう(笑)」
『本当に？(笑)えーなんか
ワクワクしてきた』
数日後、カフェに彼女を連れてくと
ペコペコして謝ってたっけ(笑)
でもその数分後にはすげぇ意気投合して
俺を置いてきぼりで盛り上がってた。
あの時はすげぇ焦ったけど
想ってた彼女と結ばれたのは
Aちゃんのおかげかも
って今度伝えておこうかな(笑)
CHAPTER 5: THE END
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作者名：あいびー | 作成日時：2024年2月4日 12時
