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カーテンの隙間から見えた空が
少しだけ明るくなってきた。
頭が激しい鈍痛に襲われるけど
隣に天使のような寝顔の北斗くんを
起こさないようにベッドを出る。
お風呂場に行くと彼が用意して
くれてたパジャマと下着が
置いてある。
付き合いたての頃はとにかく
恥ずかしくて毎回持って
きていたけど。
「あなたそんなんじゃ一緒に暮らせないよ?
同棲し始めたら一緒にパンツとか洗うじゃん。
それにAちゃんの下着見たことない
わけじゃないし。て言うかそれ以上のこと
色々してるじゃん」
って言われてからは
お泊まりセットを置かせてもらってるし
私の家には彼のお泊まりセットが
置いてある。
お風呂に入って綺麗さっぱり。
髪の毛は寝室から一番遠い
リビングで乾かそうかと思って
持って出ると寝起きの
北斗くんと鉢合わせた。
『、、ビックリした…
おはよう、北斗くん』
「ん… はよ」
まだ起ききってないのか
目が半開き。
引き寄せられて
首元に顔を埋めてきたと思ったら
北斗くんの唇が触れた。
『ん、、なに!?
ちょっと、北斗くん?』
「いいにおーい」
そう言って離れると
チュッと音を鳴らして
可愛いキスをしてきた。
結局洗面所で髪の毛を乾かして
リビングへ戻るとキッチンに
立っている彼。
「Aちゃん
二日酔いは?大丈夫?」
『うーん、、、
ちょっとだけ頭痛い(笑)』
「だと思った。あんだけ酔ってて
二日酔いなかったら逆に
心配になるわ(笑)」
『そ、そんなに酷かった…?』
「ふふっ、覚えてないんだ(笑)」
怪しげな笑みを浮かべる北斗くん。
全く記憶にないから…怖い。
「まぁ一番の思い出は…
俺のことほっくんって
呼んだことかな」
『へっ!?なにそれ//
恥ずかし!』
「可愛かったよ?すごい
素直に気持ち伝えてくれて」
コトッとコーヒが入ったマグを
置いて、愛おしそうに頬にキスを
してきた北斗くんに付き合いたてと
変わらず胸が高鳴った。
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作者名:あいびー | 作成日時:2024年2月4日 12時