Coffee & Cream II (ページ46)

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北斗side

「お水ここに置いとくね？」

ゆらゆらしながら手洗いうがいを
したと思ったらソファに
倒れ込んだ彼女。

酔っ払ったAちゃんが
廊下に転々と置いてきたものを
回収しにいく俺。

こんなザ・酔っ払いムーブも
自分の彼女だったら許せちゃうし
なんなら可愛いとまで思っちゃうから
不思議だよね。

寝室から毛布を取って
そーっと寝室の扉を閉めると
目の前に立ってるAちゃん。

「うぉっ、ビックリした」

『ほっくん…』

なんて俺に抱きついてきて。

「どうしたの？気持ち悪い？
大丈夫？」

『… 寂しかった、すごい』

腰に回った腕が
ぎゅっときつくなった。

「最近あんま話せてなかったもんね。
会えに行けなくてごめんね？」

『ううん、私も忙しくて時間
作れなかったからごめんね？
本当いっぱいっぱいで』

「謝らないでよ。今こうして
一緒にいれて俺は嬉しいよ？」

『んふふ、私も』

満面の笑みで今度は
首に腕を絡めてきて。

隙間がなくなるくらい抱きしめて。

「ていうか貴方さ、いつから俺のこと
“ほっくん”なんて呼ぶようになったの？」

『愛おしいからさ、ー私の彼氏！』

会話になってないけど可愛くて
思わず笑ってしまうと

『大好きだよーほっくん』

なんて可愛いキスを落としてきた。

我慢できずにもっと深いキスをして
足がもつれないように気をつけながら
寝室の方へ進む。

ゆっくり彼女をベッドに押し倒して
着ていたパジャマを脱ぐと

『…… スーっ』

聞こえてきた寝息。

蛇の生殺しもいいところじゃない？

ここまで煽っといて
我慢しろと？

俺もさすがに寝ている彼女を
襲うほど盛ってるわけじゃ
ないけどさ…

本当、今度覚悟しなさいよ？

火照った彼女の頬を両手で包むと
気持ちよさそうに手を重ねてきた。

「おやすみ…」

優しくキスを落として
その日は眠りについた。