検索窓
今日:77 hit、昨日:132 hit、合計:82,571 hit

ページ28

樹side





「なんか、情報量が多すぎて…
ついていけない」



なんで頑なにAちゃんが
北斗と会わないのか。


日に日にクマが酷くなっていたのか。


その理由が分かったのは
二人がすれ違って初めての
大喧嘩をした数日後。










仕事の時間が急に早まって
急いで“Reverse”を出た日。


イヤホンをカフェに忘れてしまった
ことに気づいたのは閉店間際の時間。


送迎車で急いで向かってもらうと
ちょうどAちゃんが看板とか
しまっているのが見えた。


急いで降りて声をかけようとすると
異変に気がついた。


俺と同じくらいの身長の男が
窓の外でジッと店内を見つめた後
ドアを開けて入っていくのが見えた。


CLOSEDの看板があるのに
躊躇いもなく入っていくその男に
危険を感じて。


警察に電話をした後
追いかけるように入っていく。


休憩室の方から明かりが漏れていて
そこから聞こえてくる声。



「酷いな〜。僕はあの時から
Aちゃんのこと好きになったのに。
そしたら堂々と他の男と腕組んで
歩くようになっちゃってさ」



『本当にっ、出てってください!』



「僕のAちゃんは
そんなふしだらなこと絶対しないのに」



『警察呼びますからっ!!』



「なんで僕の気持ち
受け取ってくれないんだよぉ!!!!!!」



ガタガタっと音が聞こえて
Aちゃんの悲鳴が聞こえる。


少しだけ開いてた扉を
勢いよく押すと机越しに
彼女に迫ってる男が見えた。


その手には小さめのカッターが
握られていて男は怯えてる
Aちゃんを見つめながら
ニタっと笑った。



「おいっ!お前何やってんだ!!!!」



『樹くんっ、、!』



ドア付近にあった椅子を蹴ると
そいつの膝に命中したらしく
うずくまった。


その隙にAちゃんに
駆け寄ると今にも溢れそうなくらい
目に涙を溜めていた。


Aちゃんを後ろに隠すように
立つと彼女が遠慮気味に
俺の袖を握ってきた。


すげぇ震えてて。


その手を握ってあげると
弱く握り返してきた。



「くっ、、僕を差し置いてそんな
乱暴なやつを選ぶなんて…
お仕置きしなきゃね?」



ゆっくりと立ち上がった男は
俺らを目掛けてカッターを振り下ろした。

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (95 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
658人がお気に入り
設定タグ:松村北斗 , sixtones , ジャニーズ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あいびー | 作成日時:2024年2月4日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。