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−−−♪
『もしもし、ケンちゃん?
今日もいるっぽい… 』
『うん、うん』
『本当ありがとー!!
待ってる』
「お待たせー!!」
『ケンちゃんありがとう(泣)』
「あの野郎、本当うざいわね」
『ここ最近多いよね?』
「だからアンタつけられてるって
この間から言ってるじゃない!
色々一段落着いたら警察行こうよ」
ストーキングされ始めてから
早2週間半くらい。
バイトがある日とかは
一緒に帰ってもらっていて
ケンちゃんの予定が合う日は
泊まっていってもらってる。
これだけ聞くと一見
私が浮気者に見えるかもしれない。
だけどケンちゃんは正真正銘
男の子が好きな男の子なのだ。
カフェで出会って、大学が同じで
面白いと感じる点も同じで
総じて仲がいい。
「彼氏には?相談しないの?」
『出来ないよ〜。忙しいし
迷惑かけちゃう』
「正直そういう時不便よね。
アイドルの彼氏って」
北斗くんと撮った自撮りのホーム画面を
見ても無反応だったケンちゃんは
海外の俳優さんたちが好きらしく
今では私が信頼している相談相手。
北斗くんと付き合ってることを言った時も
「アンタ、アイドルファンの妄想を
生きてるのね。罪な女だわ(笑)」
なんて面白おかしく言ってくれて。
でもちゃんと心配してくれてるから
安心して北斗くんのこととか
相談できてる。
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作者名:あいびー | 作成日時:2024年2月4日 12時