Chapter 3:たとえ貴方と離れることになっても ページ17
樹side
コンサートの打ち合わせの日。
いつも通り会議室の扉の前に立つ。
入らなくても分かる
部屋から漏れる”陰”のエネルギーが。
ーーーガチャっ
樹「あのさ、入らなくても分かるくらい
空気重くすんのやめれる?(笑)」
デジャブを通り越して
恒例になってきた。
そんな俺の言葉にメンバーが
顔を上げると一斉に項垂れてる
北斗の方を見た。
樹「マジ慣れてきたんだけど(笑)
今度は何?」
慎「それがね、彼女が
浮気してるかもなんだって」
樹「まーたそんなことで…
Aちゃんが浮気!?!?」
優「今回は俺らも笑えなくてさ」
樹「何それ。根拠は?」
大「いつもと違うから焦ってんのよ
俺らも」
ジ「俺この空気今回が
初めてなんだけど、よくみんな
耐えれるね」
北斗から聞いた話によると…
ちょうど取材の空き時間に
空気を吸いにスタジオを出ると
たまたまAちゃんが
歩いてたらしい。
声をかけようとしたんだけど
見た事ない男性が隣にいて。
樹「ちょ、ちょっと待て。
店長じゃなくて?」
北「俺が“Reverse”どんだけ
通ってると思ってんだよ。
店長の顔くらい把握してる」
ちょっとキレ気味な北斗。
樹「…で?その若い男と
すげぇ距離感が近かったと?」
北「…うん。だってもうなんか
笑い合ってさ、すっごい楽しそうだったし
何よりさ…」
北「腕組んでたんだよね」
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作者名:あいびー | 作成日時:2024年2月4日 12時