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北斗side
コーヒーのいい香りで目が覚めた。
眠い目を擦って辺りを見渡すと
キッチンにAちゃんが
立っているのが見えた。
『あっ、北斗くんおはよう!』
朝一で見る彼女は
いつもより特別感があった。
見惚れてて返事が出来ないでいると
駆け寄ってきた彼女。
『えっ、もしかして
昨日のこと覚えてない?』
「ん?」
眉毛をハの字にして
すごく不安そうな顔をしてるとこも
やっぱり愛おしい。
近づいてきた彼女の顔は
すでに綺麗にメイクが施されていた。
長いまつ毛には綺麗に
マスカラが塗られていて
瞼もキラキラしている。
唇もぷっくりしていて
仄かにピンク色をしている。
食べちゃいたいくらい可愛いな
なんて寝起きに思ったりして。
『お酒たくさん飲んでたっぽいから
覚えてないんだったら私たち
まだ氷河期にいる感じ?』
「何、氷河期って(笑)」
『昨日仲直りしたつもりだったんだけど
北斗くん覚えてないんだったら
実質まだ問題解決してないなって思って』
朝から頭働かせるようなことを
言ってくるよね、貴方(笑)
「覚えてるよ。全部。
酔っ払ってたけど、覚えてる」
『よかった〜!
無かったことにされたら
どうしようかと思った(笑)』
笑いながらキッチンへ戻る彼女。
「んははっ、それはないよ(笑)
で?今日はバイトあるの?」
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作者名:あいびー | 作成日時:2024年2月4日 12時