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樹side
番組の打ち合わせの日。
いつも通りの会議室の
扉を開ける。
樹「うわっ、何!?空気重っ」
デジャブ?こう言う状況
ちょっと前にあったよね?
そんな俺の言葉にメンバーが
顔を上げると一斉に項垂れてる
北斗の方を見た。
樹「なになに。今度は何?」
慎「マジでデジャブだよね(笑)
今度は彼女に冷たくしちゃう
自分が嫌になってるんだって」
樹「Aちゃんに?
冷たくするってなんで?
この間もすげぇ仲良かったじゃん」
優「想いが通じて付き合ったはいいんだけど
彼女の魅力がたくさんありすぎて他の男に
惚れられたら絶対北斗のこと捨ててく
って恐怖から彼女からの愛情まっすぐ
受け止めきれないんだって(笑)」
樹「何それ。クソほど
拗らせてんじゃん」
大「マジでウケるよね」
きょもの言葉に北斗が顔を上げる。
樹「冗談!冗談!冗談だって!
全然ウケないし、深刻な問題だよね?」
北「…そうなの。本当に深刻なのよ」
漫画みたいに項垂れてて
マジで面白い。
北斗から聞いた話によると…
付き合い始めてから
お互いの家に行き来するようになって
距離をもっと縮めて分かったこと。
それは…
“Aちゃんが想像以上に
愛情表現してくれること”
樹「はぁ?何、俺ら
お前の惚気聞かせられてんの?」
北「違うんだって。ちゃんと最後まで
聞かないで憶測で言うのやめてくれる?」
やれやれみたいな感じで
見られて、すごい心外なんですけど。
樹「てかさ、付き合う前は好きなこと
アピールしてたけど全然靡いてくれない
って苦戦してたじゃん。
それ考えたら愛情表現してくれるの
めちゃくちゃ良くない?」
北「いや、まぁ、その
してくれないよりはいいんだけど…」
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作者名:あいびー | 作成日時:2024年2月4日 12時