Coffee & Cream (ページ25)

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ep. 25 ページ25

北斗side

あんまりにもAちゃんと樹が
仲良い雰囲気なもんだから
思わずカノンちゃんのことを忘れて
自分の気持ちを優先しちゃった。

「ごめんねカノンちゃん。
俺カノンちゃんの気持ち、気づいてた。
だけど、ごめん。」

「えっ、ちょっと！」

端的にまとめて
Aちゃんの後を追う。

「Aちゃん、待って」

休憩室で帰る準備をしていた
Aちゃんを止める。

『北斗くん、、あの私
ゼミ行かなきゃだから』

「ゼミ３時からって聞いたよ」

『…』

「今２時５分前。時間あるよね？」

気持ち悪いかもしれないけど
Aちゃんの予定は大体
樹から聞いて把握してる。

『あの、北斗くん？』

「ん？」

『カノンちゃんが待ってるから
戻ってあげて？』

そんな申し訳ないような顔をして
こんな時にもあの子の気持ちを
優先してあげれるって
普通にすごいと思う。

やっぱり俺が知ってる貴方は…
俺が好きな貴方は優しいんだよね。

「分かってるよ。カノンちゃんの
気持ちとか全部。でも俺…
申し訳ないけど彼女の気持ちには
応えられないしAちゃんに
言わなきゃいけないことあるから」

『へ？どういうこと？
カノンちゃんののこと
振っちゃったの？』

すでに大きい目をもっと大きく広げて
すっごい驚いてる。

もうさ、これは言うしかないよね？

彼女の手をとって
目を見ると顔を赤くしてるのに
どこか悲しそうな表情。

『本当にこういうことしないで///
私… 勘違いしちゃうから』

恥ずかしそうに片手で顔を覆って
全然俺の方を見てくれない。

「Aちゃん」

『はい…///』

「俺と付き合ってくれませんか」