Coffee & Cream (ページ19)

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ep. 19 ページ19

それからと言うもの
全く北斗くんに会うことがなくなった。

月曜日のシフトをカノンちゃんが
担当することになったから
って言うのが主な理由なんだけども。

月曜日以外のシフトでも
北斗くん来てくれるかな…
なんて少しでも期待していた
自分が恥ずかしい。

店長とか樹くんと話してる時に
一瞬話題になるけど
ここ２－３ヶ月会っていない。

だからと言って忙しいだけかも
しれないからメールを送ったり
電話をかけたりはしてない。

本当は寂しいし
どうしてるか本人から聞きたいけど
カノンちゃんの件もあってか
どうも行動に移せない。

「ねぇねぇAちゃん」

『はい』

「カノンちゃんてさ
北斗のこと狙ってんの？」

涼しい顔してパニーニを食べながら
とんでもない質問をしてきた樹くん。

『な、なんで？』

「いや、この間北斗と一緒に来た時さ
そんな感じがしたから」

あからさまに動揺しちゃってるけど
樹くんはストローでコーヒーを
クルクルしながら私の返事を待っている。

『… へ、へぇ〜』

「いや俺もさ、この仕事長いから
好意を寄せてくれてる人って
気づいちゃうのよ。
カノンちゃんの北斗を見る目が
俺に向けるのとは違うなーって」

『そう、なんだ…
でも、ほら、カノンちゃんはさ
可愛いから北斗くんとお似合いじゃない？』

自分で言っておきながら
信じられないくらい胸が苦しくなった。

一瞬でも想像してしまった
二人が肩を並べて歩いているところを。

ザ・美男美女
お似合いすぎる絵が浮かんだ。

「そうかな〜？」

首を傾げながら言った樹くん。

「俺はAちゃんと北斗の方が
気が合うしお似合いだと思うけど」