Coffee & Cream (ページ17)

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ep. 17 ページ17

いつ何時見てもカッコいい北斗くんは
私にとって雲の上の存在なわけで。

“もしかして、私のこと好き…？”
って思うことさえも烏滸がましいと
思ってるくらい。

だからどんなに優しくされたり
頻繁に連絡が来ようが
「これは北斗くんが優しい人だから」
と自分に言い聞かせてきた。

でも最近北斗くんの思わせぶりな態度が
多くなったような気がする。

それか、私が北斗くんをもっと
好きになってしまったか。

頻繁に褒めてくれるようになったり
気づいたら見つめられてたり。

通りすがりに名前を呼ばれたと思ったら
肩から落ちてたエプロンの紐を
上げてくれたり。

なんでもない連絡が増えて
虹とか夕日とかロケ先の写真が
送られてきたりメンバーさんとの
自撮りが送られてきたり。

極めつけには
仕事先で行った観光地のお土産で
お揃いのストラップを買ってきてくれた。

「これ見てたらさ
Aちゃんのこと思い出して。
俺とおそろ、はい」

『あ、ありがとうございます』

「俺とお揃い… 迷惑？」

『め、いわく… ではないです！』

「やった。嬉しい。
Aちゃんに会えない時は
これ見て寂しさ紛らわす」

え、私、明日命日ですか？

私たちって付き合ってるんですか？

嬉しそうに萌え袖で
ホットコーヒーを両手で
熱そうに飲んでる。

可愛すぎだろ…。

そんな北斗くんの仕草や行動に
ブンブン振り回されていたある日
事件が起きた。