甘えるって。《黄》 (ページ1)

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prologue ページ1

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『…今日めちゃくちゃ忙しかった…疲れた…』

「言うと思った。顔が疲れてるもん、(笑)」

『もう…どうせブスですよ…』

「はぁ！？そんなこと言ってないじゃん！

疲れてるAも、かわいいからいーの。」

『…照くんがギュってしてくれたら元気になるもん』

「何それ、(笑)ほら、おいで？

……ほんと、素直になってくれて嬉しい。」

『…もう、1人でしんどい思いしたくないもん』

一日の終わりに照くんと、

お話して甘えて、癒してもらう時間

今ではもう、今日みたいに

何かあるとちゃんと伝えるし、甘えるし頼る。

でも、私自身元々そんな性格ではなかった。

元々、甘えるのも苦手で、迷惑かけないように、

と思ってしまう感情の方が大きい。

そんな性格だった私が、ある日をキッカケに

素直に甘えるようになった。

それのある日、というのは、

照くんと付き合い始めてから

だいたい2ヶ月くらい経った頃

まだお互いの合鍵もなく、

照くんの家に行ったこともないし、

私の家も数えるくらいしか来たことない時に、

迎えた出来事。