片思いエスプレッソ -Kei.I-

milk…20 ページ20

You side








「…い、……おい！」




A「うわぁ、！いった……」



「起きろ、有岡」






睡魔に負けた4限目。
モーニングコール(?)は担任の教科書だった。







「…ったく、懲りねぇな。お前も兄ちゃんも」








見事昼休みに呼び出しを喰らい、まだお昼ご飯はお預け中。








A「お兄ちゃんも？」




「アイツも寝てた。やっば似るんだなぁ、兄妹って」







何馬鹿なことで感心してんの。
くそ野郎！と心の中でツッコミ。








「で、」



A「で？」



「掃除とおつかい、どっちがいいか選べ」







おつかい……

おつかいなんていいことない。
この前だってそう。

その"おつかい"とやらのせいでこんな目にあってしまった。



それなら







A「掃除します！！！」







掃除に名乗りを上げたと同時に、昼休み終了5分前を知らせるチャイム。








A「お弁当……」




「話は以上だ。放課後、職員室へ来い」




A「はぁい」






ダッシュで教室へ戻り、
自分史上最速で食べたつもりだったけれど
案の定唐揚げ2つが残ってしまった。



……今日は厄日だ。






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